米ルイジアナ州南部の湿地帯にあるワニが大量に生息する観光名所に住み着き、自らワニと戦うことを選択した猫がいる。元野良猫のマグジー氏は唯一無二のワニファイターだ。
現在は、ワニの観光ツアーを運営するスミッツ夫妻に飼われているが、猫VSワニの対戦カードは観光客の人気となっている。
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The Cat Who Slaps Gators
マグジーはワニにひるまない。それどころか、体が倍以上もあるワニに果敢に立ち向かっていくのである。「こんな猫みたことねぇ!」これにはワニもびっくりだ。
6年前、この地に迷い込んできた元野良猫のマグジーは、ごく一般的な子猫だった。この時、マグジーがワニに喧嘩を売るほどの度胸があると誰が想像していたであろうか?
だが、マグジーはすぐにその頭角を現した。スミッツ夫妻は十数匹の野良猫を保護していたのだが、あっという間にその頂点に君臨したのだ。他の猫に喧嘩を売り、全戦全勝のマグジー。
マグジーはアルカポネのように自分の縄張りを守るのだ。池の中から陸地に上がるワニは、マグジーの縄張りを荒らす敵である。マグジーは全身全霊でワニを追い払うようになった。
だが相手が人間となると話は別だ。ここにワニをみにくる観光客には、それこそ猫を被ったように、ゴロニャンしちゃうのだ。
人懐っこいマグジーは観光客に大人気。人間に撫でてもらうのは大好きな猫なのだ。
だが、ワニが自分の縄張りに入り込むとなると話は別だ。特にマグジーの餌を奪おうとやってくるワニには牙をむく。例え体長3.5メートル、体重360キロあろうがお構いなしだ。
スミッツ夫妻はその姿に驚愕した。マグジーがワニの餌になってしまうのではと心配したという。だが毎日、マグジーとワニが戦っているその姿を見て気が付いたという。「こいつ、できる・・・」。と。マグジーは敵に対する戦い方を熟知している。まるでボクサーのように。
マグジーはまず身構える。じっとワニを見据え、ワニの顔面に右フック、左フックをお見舞いするのだ。その巧みなコンビネーションフックで、ワニはいったい何が起きているのかわからなくなる。
ワニに猫パンチを咥えているマグジーの肉球は、猫のそれではなく、まるでトラのようだとスミッツ夫妻は語る。おかげでマグジーはワニよりも有名となり、この観光名所はさらに人気が高まったという。
ちなみにマグジー氏、特に左フックが強烈らしい。
ということで、マグジー氏とワニの対戦カードを見たい人の場合には、ルイジアナ州にGOだ。