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テーマ:作詞作曲してますか?(707)
カテゴリ:作曲スクール
(第5回 作曲スクール)
音楽を聴いて、ピアノやギターで音を探ることなく、そのメロディを完全に正しい音名で言い当てることができる人がいる。 また、ギターやヴァイオリンを、ピアノの音や音さの音を聴くことなしに正しく調弦できる人もいる。 このように、外から与えられる基準音なしに、正しい音名がわかる能力のことを「絶対音感」という。 絶対音感を持っていると、ランダムに音高が変化するようなメロディを聴いても、1つ1つの音名がわかるため、これらを難なく楽譜に書くことができる。 また、楽譜を見て正しく歌うことも容易である。 このような芸当は、相対的な音感しか持たない私などにとっては至難の業である。 したがって、楽譜を見てすぐに歌う「視唱」や、音楽を聴いてそれを記譜する「聴音」を遂行するためには、絶対音感は非常に有力な武器になる。 しかし、絶対音感を保有する方が不利な場合もある。 たとえば、あるメロディをハ長調と嬰ハ長調のちょうど中間の高さの調で演奏する場合。 この場合の調においては、「ド」の音は実際の「ド」と「ド#」のちょうど中間の高さになる。 絶対音感を手がかりにすると、このような音の音名は判断が難しい。 そのため、メロディの認識に時間がかかったり、メロディを誤認したりする。 一方、相対音感しか持たない者は、メロディの音の高さの相対的関係のみを手がかりにするため、ハ長調の時と同様にメロディを認識できる。 見ていると、絶対音感保有者は、上のように相対音感を使った方が有利な場合にも、絶対音感を使ってしまう。 絶対音感を持つ人は、楽器音以外の音でも正しく音名を言い当てることができる。 救急車のサイレンやエアコンのノイズを聴いて、その音の高さをピアノやギターで正しく再現できる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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