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カテゴリ:15の頃~想い出を追いかけて~
僕らが、中学卒業を半年後に迎えたとき始めた、「このままではいかん、思い出のために、彼女ぐらい作ろうぜ。。」キャンペーンの中で、 日ごろから接していて、お互いに欠点をよく知っている、同級生の女子に、今さら交際を申し込むことは、とても成功するとは思えなかったので、 僕らの矛先は、自然と一学年下の女子に向かいました。。 そうです。。 僕が、友人の全面的な支援のおかげで告白を成功させた彼女は、一つ年下の娘でした。。 僕らの交際の様子は、どんなだったのか、というと、 放課後、カップルで帰る、ことと、交換日記をする、ことでした。。 交際ブームが巻き起こった、その年の秋、僕らの中学では、放課後、窓から裏の校庭を見下ろすと、校門へ向かってカップルがぞろぞろと帰って行くという、異様な光景が見られました。。 カップルでない者がそこを歩くことは、目立って、恥ずかしいくらいでした。。 下駄箱のところから、校門の外まで、一時的に一緒に帰るという、偽臨時カップル現象まで起こりました。。 「あら、○○、ひとり? めずらしいわね。。」 「ああ・・・。。」 「可愛い、Mさんは?」 「・・ブラバンの練習で遅くなるらしいから・・。。」 「そう。。 ちょうど良かった、ねえ、私と一緒に帰ってぇ~。。」 「何だよ・・。。」 「だって、彼、今日、急用で先に帰っちゃったのよぉ。。 だから・・。。」 「・・・・・。。」 「ねえ、お・ね・が・い。。」 「・・・わかったよ。。」 「よかった。。 ありがと。。」 「・・・でも、見せかけだけ一緒に帰るっていうのは、絶対おかしいよな。。」 「あら、しょうがないじゃない。。 1人で帰ってたりしたら、すぐ、別れたのかって、次の日大変だもの。。」 「俺と噂になったら、どうすんだよ。。」 「あんたはMさんと有名だから平気よ。。 あんたと帰っても誰も疑ったりしないわ。。」 「・・・なんか、気に入らないな・・。。」 「それより、あんたら野球部、評判悪いわよ。。」 「・・・なんで?」 「あんたら全員、下級生と付き合ってるじゃない。。 同級に恥をかかせちゃ、まずいんじゃない?」 「なんで、そうなるんだよ。。」 「さあ・・、自分らで考えれば。。 あ、ここでいいわ。。 じゃあね。。」 「おい・・・。。」 よくあった、光景です。。 交換日記には、だいぶ抵抗がありましたが、流行に押されて、僕もやりました。。 1つの日記帳に、交代で1日の出来事と感想を書いてゆくのです。。 僕らは、結局、2冊の日記帳を書き上げました。。 1冊目が僕の手もとに、2冊目が彼女のもとに、残されました。。 僕はその日記帳を、最近、たしか実家で見かけた気がするのです。。 近いうちに、ぜひ探してみます。。 1冊目の書き出しの文章は、今も覚えています・・。。 彼女は、あの日記帳、今も持ってるでしょうか・・? まあ、なくなってるのが、当たり前でしょうか。。 さて、29年が経った今。。 くだんの彼女は・・、僕のブログにリンクをしてくれています。。 彼女の方から、リンクをして来たのです。。 ただ、僕は自分から「日記リンク」をしたことは、一度もないんですが・・。。 本当に彼女なのかどうかを、どうやって確かめようかと、少し考えているんですけど・・。。 彼女にメールで聞けば、すぐに済む話なんですが・・。。 確率的には、ゼロに近いことなので、もうしばらく、ときめいていたいのかも知れません。。 ・・・朝夕は、ずいぶん寒くなってきましたが、 なぜか、僕の心は、 春の日差しを浴びた、草原の中にいるようです・・・ (続きは明日。。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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