「翔んで埼玉」のおかげ?
埼玉 行田市 十万石 十万石まんじゅう 10個入コラボまんじゅうのネット注文5倍に
観客動員数100万人を突破した話題の映画「翔(と)んで埼玉」の影響で、「十万石まんじゅう」
で知られる十万石ふくさや(埼玉県行田市)が発売する映画とのコラボ商品に注文が全国各地から殺到している。同社によると、インターネットによる注文は通常の5倍程度に増え、発送に注文から1週間程度かかるという。
同社はホームページ上で「大好評につき発送が大変なことになっております。うれしい悲鳴なのですが、お客さまに確実に発送するため、お時間の余裕をいただきたい」という告知を掲載している。
「翔んで埼玉」ロケ地は北関東 「埼玉は埼玉らしくない」
2019.3.16 12:00プレミアム
「翔んで埼玉」を見た後、映画館を背に記念撮影する女性=さいたま市
「翔んで埼玉」を見た後、映画館を背に記念撮影する女性=さいたま市
「ダサいたま」「海なし県」などと揶揄(やゆ)され、東京に劣等感を抱きがちな埼玉県を徹底的にいじった話題の映画「翔(と)んで埼玉」。2月22日の公開から1カ月近くになっても、観客動員数、興行収入ともに快進撃を続けている。ただ、「埼玉」という映画のタイトルに反して実際のロケ地は群馬、栃木、茨城の北関東3県など他県が多く、ネットでは「埼玉には埼玉らしい場所がない?」などと、さらなるいじりが拡散している。(さいたま総局次長 岡田浩明)
県民「郷土愛感じた」
映画は「パタリロ!」で知られる魔夜峰央(まや・みねお)さんが昭和57年に発表し、平成27年に復刊したギャグ漫画が原作。通行手形がないと東京に入れないなど迫害を受ける埼玉県民が解放を求め、“ライバル”の千葉をはじめ、神奈川や群馬などを巻き込む抗争に発展する壮大なストーリーだ。GACKTさんと二階堂ふみさんが共に男子高生役を熱演する。
いじられる側の埼玉県の上田清司知事は公務多忙で映画館に足を運べていない。ただ、事前に提供されたDVDを鑑賞しており、「最後は盛り上がって面白かった」(知事周辺)と語っていたという。
埼玉県職員の多くも映画館を訪れているという。庁舎内で映画の話題で職員同士が盛り上がることもあるようで、休日に妻と鑑賞したという県幹部はこう語った。
「お客さんが多くて、見たい時間帯は満席だったから、次の上映時間で見ることになった。埼玉だけでなく、千葉県なども登場し、身近に楽しむことができたし、最後は郷土愛を感じた」
ロケ地は大喜び
ところが、映画のタイトルに「埼玉」がついているにもかかわらず、ロケ地は北関東が多い。