619375 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

ゆりんいたりあ日記

ゆりんいたりあ日記

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Calendar

Free Space

リンク紹介 Links

陽子の刺繍Il ricamo di Yoko

古美術工房L'officina delle arti antiche

いとい新聞Il giornale Itoi

ユリ風ローマ案内

ユリローマガイド

インスタではyurinrome

↑私、ゆりんいたりあのコンタクトは、上記のサイトからお願いします。

Favorite Blog

Keyword Search

▼キーワード検索

Archives

Profile

ゆりんいたりあ

ゆりんいたりあ

2022.01.12
XML
カテゴリ:アート!
現在のような難しい時に、自分が好きなものがあると
いうのは、心の励みになる。

仕事ができないので、昨年辺りから自分が住む地域
の認識を深めるということをやっている。

まずは、古代エトルリア文化の勉強だった。
もちろん、勉強は終わると言うことはないのだが、
とりあえず何冊かの本を読み、博物館や重要なスポット
を訪れたりしている。
単に古代エトルリアと言っても、単一民族ではなくて
沢山のそれぞれの特徴ある民族の総称がエトルリア人に
なり、内陸部、海岸、南北など、かなり広範囲に
渡って存在していた。

昨年訪れたファレリアという場所が内陸部にある。
ここはやはり古代ローマに紀元前241年、古代エトルリアの
街が滅ぼされてしまった所で、そこにあった古い街は現在
でも地下に残っているらしい。
ポンペイの半分くらいの街がレーザーで確認されているとか。

内陸部ですごい見つけものだったのが、やはり昨年訪れた
バッサーノ ロマーノという街。

ここはあのカラヴァッジオのパトロンとしても知られていた
ヴィンチェンツオ ジュステイニアーニが持っていた屋敷が
あり、今はパラッツオ ジュステイニアーニ オデスカルキ
という名前で知られている。

ジュステイニアーニ家がオデスカルキ家に売ったためだが、
現在は国有で、修復が待たれる場所だが、内部は見学可能で
フレスコ画などが見学できる。
裏山の傾斜に作られた広大な庭園も素晴らしかったのだが、
現在はまだ見学できない状態。
そういえば、フェッリーニの映画、甘い生活で撮影に使われた
のが、この屋敷になるという。


ファッサードには巨大な彫刻がまだ残っている。


中庭と奥の広大な庭園を見るロッジャ。


フレスコ画は、ドメニキーノやズッカリの工房によるらしい。

このジュステイニアーニ家の霊廟になるはずだった、教会が
聖ヴェンチェンツオ教会で、とても大きな僧院が横にある。
教会の奥に大事に保存されているのが、ミケランジェロ作の
キリスト像。
実は、ミケランジェロが、ローマのサンタ マリア ソプラ 
ミネルヴァ教会にあるキリスト像を作ったときに、一番先に
彫ったのが、これ。
最後に顔まで彫って、顔に出てきたのが大理石の中にときどき
ある黒い線。
そこでこれはダメ、ということで2番目に彫ったものが現在
ローマのサンタ マリア ソプラ ミネルヴァ教会にある。
(今は教会ごと修復中。)

一番目のキリスト像をこのヴィンチェンツオ ジュステイニアーニ
がのちにゲットして、当時の好みで、あのベルニーニに顔の部分を
修復させたのが、これ。
だから、顔は全くベルニーニ作という感じ。


聖ヴィンチェンツオ教会ファッサード。


これこれ。ミケランジェロ作のキリスト像。


顔の大理石の黒い線。残念。

この教会から少し離れたジュステイニアーニ家の屋敷まで
直接道を作ろうという計画があった、という話にびっくり。
イタリアはこんな小さな街にも宝石があって、奥深し。

Monastero San Vincenzo
Via San Vincenzo, 88
01030 Bassano Romano, VT
tel. 39 0761 1762176

教会は開館時間8.30/12.30 15.30/18.30
に開いており、その際には保存されている礼拝堂の
柵越しに見ることが可能。
今のところは、特別な機会でない限り、礼拝堂内部
の見学はかなり難しい。

Palazzo Giustiniani Odescalchi
Piazza Umberto I,
01030 Bassano Romano, VT
tel. 0761 636025

開館は現在のところ、火曜日と土曜日午前中。
8.30/13.30
入場料は無し。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2022.01.12 20:10:50
コメント(0) | コメントを書く
[アート!] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.