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珍獣は闊歩する!

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2020年04月28日
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ステイホーム月間ということでおすすめ本の紹介です。
中世文学の代表作として、イタリアのデカメロンをおすすめします。
デカメロンとはでかいメロンではなく、10日という意味です。(デカはデシリットルのデシと同じで、10という意味があるらしいです)
ペスト禍のフィレンツェから田舎に避難した10人の貴族の男女が10日かけて百物語をします。
チョーサーの「カンタベリー物語」に対抗し、過激な小話が多いのが魅力です。
サブタイトルと面白さなどのバロメーターは主観でつけました。()内の名前が語り手のキャラクターです。

だいたいのあらすじ

1日目 パンピーネア主宰 好きな話

 

1 (パンフィロ)悪人チェッパレルロ死後聖人となる 面白さ★★★☆☆

 プラート出身のチェッパレルロ(世間ではチャッペルレットと言われている)代書人は偽造文書を作るのが大好きなクズだった。そのうえ、人の不幸を喜び、女遊びが大好きであった。大商人ムシアットの依頼で、ブルゴーニュ人から取立てをするためにブルゴーニュに行った。なんとそこで病に倒れ、虫の息になった。宿を貸していたフィレンツェ人の兄弟は、チェッパレルロが死んだ場合、死体が打ち捨てられて金融業をしている自分たちの評判が落ちるのを回避しようと、坊様を読んで懺悔をさせることにした。

 チェッパレルロはまず、人生で一度も懺悔をしたことがないのに、7日に1回は懺悔をしていると嘘をつき、そのあとも自分は童貞を貫いたこと、週3日はパンと水だけの食生活をしていること、安息日に掃除をしたこと、小さなときに母を罵ったことを語った。坊様は同情して聞き、チェッパレルロに赦免(しゃめん)を与え、祝福を授けた。まもなくしてチェッパレルロは亡くなり、2人の兄弟は故人の金で埋葬の手配をした。尊師はチェッパレルロがいかに聖人かを村人達に聞かせた。そして、聖チャッペルレット様と呼ばれるようになった。

 

2 (ネイーフィレ)ローマ巡り~キリスト教に改宗する理由~ 面白さ★☆☆☆☆

 キリスト教に改宗するようジャノーに説得されたユダヤ人、アブラハムはローマに行った。そこで、当時のローマの僧侶のよこしまな生活をまの当たりにした。普通ならば、それでキリスト教がますます嫌になるはずであったが、アブラハムは言った。「僧侶がこれだけキリスト教を潰そうと励んでいるのに、キリスト教の教えはいよいよ栄えている。ということは、キリスト教の精霊は他のいかなる宗教よりも真実である。なんとしてでもキリスト教に改宗しなければ。」アブラハムはパリのノートルダム寺で洗礼をし、ジャンという名前が与えられた。

 

3 (フィロメーナ)サラディンの難問と3つの指輪 面白さ★☆☆☆☆

 バビロニアの君主(サルタン)となったサラディンは、戦争で疲弊し、事件により結構な額の金が必要になったので、ユダヤ人の大金持、メルキゼデックをやりこめて、財産を没収しようとした。彼はメルキを呼んで「ユダヤ教、イスラム教、キリスト教の3つの法のなかで、貴君はどれを一番真実の法と考えるか?」と訊いた。メルキはどの宗教も落とさずに、上げずに答えるため、このような昔話を始めた。

 「昔、大金持ちと3人の息子がおりました。その家には、3人のうち、後継者となった息子に家宝の指輪を託すという家訓がありました。3人の息子はみな優秀だったので、父親はどの息子にも指輪をあげると言ってしまいました。そして息子たちを喜ばせるために、有名な職人にそっくりな指輪を2つ作らせました。父親の死期が近づくと、父親は息子全員に指輪を与えました。父の死後、息子たちは『自分が本当の後継者だ』と争い始めました。後継者の証拠に指輪をお互いに見せるのですが、3つの指輪は完全に同じで、どれが本物なのか、誰が見てもわかりません。そして、後継者争いは今も続いております。」

 「そのため、指輪の話と同様、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教の教徒それぞれが、自分たちこそが父なる神の相続人と思っており、この問題は解決されていません。」

 サラディンはメルキが自分の罠を上手にかわしたので、率直にお金を借りたいと打ち明けた。メルキは快く金を貸し、サラディンも後にその金額を全額返済し、多くの贈り物を与えた。メルキは宮中の名誉ある地位について大切にされた。

 

4 (ディオーネオ)ルニジャーナの坊様 下品さ★★☆☆☆

  ルニジャーナのベネディクト会の僧院で、修道士が娘とデキていた。僧房(そうぼう)にて2人で寝ていたところ、修道院長は僧房から出ている物音を聞き、不審に思った。修道士も僧房にある節穴から修道院長が外に立って聞き耳を立てていることを知った。修道士は僧房に娘を独り残して出て修道院長のところに行き、僧房の鍵を修道院長に預け、自分は森に薪拾いに行くと宣言した。修道院長は鍵を使って僧房に入り、若い娘が寝ているのを見て、思わず2人で寝た。若い修道士はその様子を外から節穴を通して見ておいた。修道院長は修道士と同様に、女を独り僧房に残して自室に戻った。例の修道士を牢屋に閉じ込めて、また女と僧房で楽しもうと思い、修道士を呼び出して叱責した。しかし、修道士が弁解しながら「今日、修道士は女を上にするということを初めて知った」と言ったので、修道院長は修道士に先ほどの僧房での情事を全て見られていたことを悟った。そして、彼を許し、見聞きしたことを言いふらさないよう誓わせると、その後も娘と楽しんだ。

 

5 (フィアンメッタ)めんどり料理 面白さ★☆☆☆☆

 ジェノーバのモンフェルラート侯爵夫人は、美人だという噂から、フランス国王フィリップに愛されていた。十字軍遠征を口実に、国王は夫人に会いに来た。夫人は、国王に様々な種類のめんどり料理でもてなした。国王は思わず夫人に聞いた。「奥様、この土地ではめんどりだけが生まれるのですか?」

 夫人はこう答えた。

 「陛下。女は外見や飾りつけは違いましても、中身はどれも同じでございます。」

 国王はこれを聞くや、なぜ夫人が様々なめんどり料理しか出してくれないのか、相手が何を言おうとしているのか、その夫人の胸に秘められた覚悟に驚き、夫人への情欲の火が消えた。そして食事を済ませると、すぐに辞去した。

 

6 (エミーリア)異端邪悪糾問(いたんじゃあくきゅうもん)の修道士 スカットジャパン度★★☆☆☆

 フィレンツェのあるお人よしの男が、「キリスト様も飲みたくなってしまうような良いワインがあるぞ!」と口走り、異端邪悪糾問役の修道士に聞かれてしまった。修道士の男はキリストを呑み助に仕立てた罪を責め、お前は火あぶりの刑だぞと脅した。男は修道士に金貨を差し出し、手に油を塗らせていただき、火刑は免れた。後日、男はミサに出席してこんな言葉を覚えた。

 「汝ら一を棄(す)つる者は百倍を受け、かつ、窮(かぎり)なき命を継がん」

 そして食事の時間にあの修道士のところへ出頭し、こう言った。

 「『一を棄(す)つるものは百倍を授く』…修道士はスープの上澄みを貧乏人に与えているが、釜一つぶんに対し、百倍が返されるとなると、背中がスープ漬けになって溺れ死んでしまうに違いない。」

 修道士は、協会のスープの上澄みを施しとして配る偽善を突かれたと感じ、「もう私の所へはこなくてよい」と言った。

 

7 (フィローストラト)殿様カン・デルラ・スカーラ様の嫌がらせ スカットジャパン度★☆☆☆☆

 カン様は、祭りを行うと嘘をついて、芸人などをヴェローナに集めた。しかし祭りは行われず、ベルガミーノという芸人だけは、旅費も支払われず放置された。ベルガミーノは祭りの開催を待ち続け、宿代、馬の世話で疲弊して、財産が3枚の上着だけになってしまった。彼が3着目の上着を当てにして暮らしていた時、ある日、カン様が自分の目の前で食事をしていた。カン様はベルガミーノをバカにしてやろうと思ってこう言った。

 「ひどく冴えない顔をしているじゃないか。何か言ったらどうだ」

 するとベルガミーノは小話を始めた。

 「パリの貧乏な文法学者プリマッソは金持ちのクリュニーの坊様の大盤振る舞いを見ようと、パリから6マイル先まで歩いていった。道に迷ったときのために、パンを3つ持って行った。食事時間の前に、坊様のいる場所に到着して、院長が座る席の真向かいに座った。院長はプリマッソを見るなり言った。『おい。私はこんな男にも食わせてやらなきゃいかんのか。』周りのものでプリマッソを知る者はいなかった。プリマッソは持参したパンを食べ始めた。院長は、プリマッソがパンを食べ終わったら部屋に戻ろうと思ってみていたが、プリマッソが2つ目、3つ目とパンを食べていくので、院長はこう考えはじめた。『なんとケチなことを言ってしまったのだろう。今までどんな悪党にも施しをしてきたのに。なぜ私はにわかにケチな気持ちになってしまったのか。もしやこの男は相当な大物なのではないのか?』そして、プリマッソが僧院の大盤振る舞いを見るために訪問した客だとわかった。そして、院長は深く恥じ入り、非礼のわびに、さまざまな工夫をしてもてなし、高貴な服と馬を贈って帰らせたという。」

 カン様は物分かりのいい人だったので、ベルガミーノの宿の主人へ支払いを済ませ、自分の服と乗馬を送った。

 

8 (ラウレッタ)エルミーノ・デ・グリマルディのケチ!! スカットジャパン度★★★☆☆

 ジェノーヴァのエルミーノは金持ちでケチだったのでエルミーノ・アヴァリーツィア(ドケチのエルミーノ)と呼ばれていた。グリエルモ・ボルシエーレという名の宮仕え人がジェノーヴァにやってきて、是非ともドケチのエルミーノに会いたいと思った。エルミーノのほうも、グリエルモが立派な人物であることを聞いていたので会うことにした。エルミーノはグリエルモに家を見せてから言った。

 「あなたは色々なものを見聞きしていらっしゃる。まだ世間が見知らぬ物を何かお教え願えませんか。そのものをこの家の広間に描かせたいと思います。」

 グリエルモは言った。「それでは、この壁には『気前の良さ』を描かせるのが良いでしょう。」

 エルミーノはこの言葉を聞くや、さっと恥じ入った。その一言で氏の性格は正反対の方向へ変わった。その後、エルミーノは優雅で愛想の良い紳士となり、他の誰よりも鷹揚(おうよう)にふるまう人となった。

 

9 (エリッサ)キプロス島のおくびょう者の王様ゴッドフロワ・ド・ブイヨン お行儀の良さ★★★★☆

 ガスコーニュのさる貴婦人がキリストの墓へお参りに行った。帰りにキプロス島についたところ、悪漢にひどい目に遭わされた。夫人は国王に直訴しようと思ったが、街の人にやめておけ、といわれた。

 王は小心者だから、他人が被った辱めを晴らすこともしないし、自分が恥をかかされてもじっと耐えているという。それで夫人はうっぷんを晴らすために、王の腑抜けぶりに嘲罵(ちょうば)を浴びせてやろうと考えた。夫人は王の御前に行くと言った。

「お殿様。わたくしにお教えください。噂を聞きますとあなた様は世間からいろいろ馬鹿にされておいでですが、それを堪えておられます。どうしたらそのような辱めを堪えられますか。お教えいただければ、私も自分の受けた辱めを怺(こら)えられます。そして神様ができますなら、その辱めをお殿様に差し上げたく思います。あなた様は素晴らしい堪え性のお殿様でいらっしゃいますから。」

 王はにわかに夢から醒めたように、この夫人に恥辱を与えた者どもを厳罰に処した。そして以後、王冠の権威に何であれ無礼侮辱を働く者に対しては断乎たる措置で臨む国王となった。

 

10(パンピーネア)おじいちゃん外科医アルベルト・ダ・ボローニャの恋 スカットジャパン度★☆☆☆☆

 ボローニャの名医・アルベルト先生は、かなり高齢なのに、アルゲリーダという若い寡婦に恋をした。婦人の家の前まで歩きや馬で通い続け、婦人と他の女達に笑われた。婦人は、私は若い貴公子に言い寄られているのに、なぜ私にご執心なのかと老人に訊いた。すると老人はこう答えた。

「何を愛すればよいかは年の功でわかっており、若い貴公子に愛されているあなたを、私のような老人が愛してもよいと思った。そして逆にコウヤネギの球根が美味しいように、人も中身で選ぶなら、私こそあなたのお目に叶いましょう」

 アルゲリーダと他の婦人達は自分たちの言動を恥じた。

1日目はどのキャラクターも緊張しているので、貴族の間でよくする礼儀正しいお話しかしてないのでつまらないです。3日目くらいから面白くなります。






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最終更新日  2020年04月28日 00時40分44秒
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