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カテゴリ:日々の生活
やりきれないね・・・
12歳の中学1年生が4歳の幼児を殺したなんて。 成績優秀なごく普通のおとなしい子。 両親も物静かな人たち。仲の良い3人家族。 一見何の問題もなさそうなその男の子の頭の中は、 いったいどうなっているんだろう? 私がリンクしているスコット五郎さんの日記もこの事件に触れて、 こんなことが起こるのは社会に原因があるはず、 と書かれているけれど、私もそんな気がする。 刑罰をいくら強化しても、犯罪を止められないと思う。 それよりもっと根本を、 どうしてそんなことになってしまうのかを考えなければ、 子供たちの凶悪犯罪は止まらないと思う。 そもそも当の子供たちが自分のしたことを 「凶悪」ととらえているのかどうかも疑問。 長崎にしろ沖縄にしろ、事件あとの彼らの行動に、 そんなそぶりが見えてないことがとてもコワイと思う。 人を殺めておいて、夜、眠ることができるだろうか? 食事ができるだろうか? 笑うことができるだろうか? どれも私の神経では考えられないこと。 罪の意識に苛まれて、立っていることだってやっとのはず。 そんな感覚、罪の意識の欠如は何だろう? 命っていつからそんなに軽いものになってしまったんだろう? 10歳の息子が聞いたよ。 「犯人は、突き落としたら男の子が死んじゃうって わからなかったのかな?」 そうじゃないよね、そんなことはわかってたはず。 彼にわかってないのは、 それがしてはいけないことだということ。 「殺人」という罪なのだということ。 こんなことが横行する世の中で子供を育てなくてはいけないなんて、 考えると恐ろしくなってくる。 何でもかんでも昔がよかったなんていうつもりはない。 でも、人と人との繋がり方や関わり方が、 昔の方が良かったような気がする。 家の造りも昔の方が良かったと思う。 隣との間には生け垣があって、 その隙間からなんとなく隣の気配が感じられる。 のぞき見というんじゃないよ。 良く外国の映画にあるじゃない? 植木の手入れをしながら垣根越しに世間話っていう図。 隣で人が死んでいてもわからないというより、 少しうるさいと感じても、隣の人と話が出きる方がイイ。 そして玄関。 私はガラガラと開ける引き戸が好きなんだよね。 ドアというのはバタンと閉めてガチャリとロックすると、 そこで完全に外との繋がりを拒否してしまう気がするの。 家の中の作りだって、 今みたいに一人一人の独立した部屋があるわけじゃなく、 「プライバシーがない!」と文句を言いながらも 狭いところにみんながワイワイ集まってる、 サザエさんのうちみたいに。 ハッキリ聞く訳じゃないけれど、 なんとなくお互いのことがわかる距離にいる。 そんな家の中での家族との関わり方。 結局、自分以外の人との関わりというのかな、 そんなものが、昔の方がたくさんあったと思う。 イタリアのオルヴィエートという小さな街へ行ったときのこと。 その街の中心にはドゥオモ(大聖堂)があって、 夕方になるとどこからか自然にそこの広場に人が集まってくる。 自転車で走りまわったり、追いかけっこをする子供たち。 世間話をしているおばあちゃんたち。 仲良く寄り添う若いカップル。 そんな光景を眺めながら座っている私たち。 老人も子供も、男も女も、住人も旅人も、 みんな同じ場所でそれぞれ思い思いのことをしている。 その時に感じたの。 日本には、こんなに雑多にみんなが集まる場所が なくなっちゃってるなー、ってね。 いつからか人と関わることが面倒になって、 自分だけよければいいじゃないという考え方になって、 関係ないことには見て見ぬ振りをして、 出来るだけ人と関わらないように関わらないように・・・ 気がついたらいつの間にか、 そんな人間関係になっちゃってるんじゃないだろうか? 必要以上に他人に関わることはないと、私だって思うよ。 でも、人と関わることでしかわからないことだってある。 それが経験できないほど他人との接触がなくなってるとしたら、 いくら頭が良くて、理屈ではいろいろわかっていても、 実体験で裏打ちされなければ人間関係なんて理解できないよね。 いろんな人がいて、いろんな考え方があって、 いろんな生き方があるんだってことも。 久々にいろんなことを考えてしまった。 考えざるをえない事件だった。 数年後には中学生になる息子。 可愛い教え子たち。 私の大切な彼らが、この先、 被害者に、ましてや加害者にもならないように、 私たち親に、大人に出来ることは何なんだろう? 何をしてあげればいいんだろう? 大きな大きな宿題を前に、頭を抱えている私です。 今日の話題に関連して、 ぜひ読んでもらいたいお友だちの日記をここにリンクします。 ☆志穂音ちゃんの日記「胸が痛いよ!」 ☆アリアママさんの日記「子供を守れる?」 ☆ザーラさんの日記「あえて、私は書く!」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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