|
テーマ:映画館で観た映画(8350)
カテゴリ:邦画(05・06)
「釣りバカ日誌17/あとは能登なれ、ハマとなれ」
脚本・監督:朝原雄三 脚本:山田洋次 出演:西田敏行 、三國連太郎 、石田ゆり子 ひさしぶりにぼろくそに書きます。 20作近くつくられたこのシリーズですが、名優三国連太郎を年一回拝むことが出来るし、寅さん亡き後、マドンナを登場させて旬の女優を鑑賞できる貴重なシリーズですが、もう止めたほうがいいのではないかと思う。まことにまことに残念なのであるが、こんな水準の作品を作り続けるようではもう未来は無い。 数年前から、このシリーズはいつ見ても1000円で見ることができるようになった。最初のときは観客数が大幅に増えたようだ。大勢の観客と一緒に見る良質の喜劇映画ほど幸福なことはない。日ごろの憂さを晴らすにはもってこいの映画にしばらくはなった。けれども客足が減ってくると、1000円という値段が足かせになる。売れないのなら、経費を削れ。きっと松竹の部長はこの映画のプロデューサーにきつくお達しをしたに違いない。何をしたかというと、ロケ地の情報をふんだんに流すことを条件に自治体から必要以上に金をせしめたに違いないのである。 もうまるで、石川県観光映画になっている。 浜ちゃんが、輪島塗のおわんの値段を見てびっくり仰天する。すかさず、輪島塗職人の兄がいる石田ゆり子が「あとできちんと説明してあげるから」と言って、次の場面から輪島塗りの観光ビデオかと思うような教科書的映像が流れる。ロケ地は、寅さん映画であったような地元の人もはっとするような、なんでもないけど美しい景色ではない。出てくる映像は全て観光地ばかりだ。(あの豪華なホテルからは一体いくら金をせしめたのだろう) 恋愛パートは、緊張感も何もない。もうどうでもいいような展開。 確かに、映画作りは資金集めがたいへんだ。それはプロデューサーの仕事であって、監督や脚本家が全面的に妥協するようようでは、もう未来は無い。けれども、三國連太郎の出演が見れなくなることは寂しい。特に最近のやせ細りようは異様だ。それを考えると、後もう一本は見てもいいかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[邦画(05・06)] カテゴリの最新記事
|
|