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テーマ:映画館で観た映画(8352)
カテゴリ:邦画(05・06)
監督・脚本 : 市川崑
原作 : 横溝正史 出演 : 石坂浩二 、 松嶋菜々子 、 尾上菊之助 、 富司純子 、 松坂慶子 、 萬田久子 同じ監督がなぜ同じ作品をリメイクしなければならないのか、ずっと考えていた。白黒映画をカラー映画として撮り直す訳ではない。リメイクする理由が見つからない。映画が始まる前はまさか‥‥‥と思いながらもこんな事態も考えていた。CGをふんだんに使って前作品では描くことができなかった実験映像作品にするためではないか、などと。 映画が始まるとだんだんとそんな不安は払拭される。池に浮かぶ足の死体や、菊人形に設える生首でさえ、今の技術ではもっとリアルに作れるはずなのに、作り物めいた生首を採用している。前作とほぼ同じ展開である。最後にどんでん返しがあるのか、とほとんど確信めいて疑っていたが、実はそれもなかった。じゃあ、前作と同じじゃないか、退屈したか、というと、実は全然退屈しなかった。 最後の場面、信州の山をバックにもう老齢に近い石坂浩二の金田一耕助がふいと振り返る。そして暗転。「監督市川崑」と出て、次に黒画面に右端に白く「完」と出る。それで終わりだ。 ああ、そうなのか‥‥‥。 私はそのときやっとこの映画について納得した。 前作と同じように実にテンポのいい作品である。見事な編集である。役者の個性を的確につかみ、緩ませ、締めて、落語のようにここで落ちがあるな、と思ってみてもやはり心地言い。映画職人の真骨頂だろう。職人として市川崑はこの仕事を最後の作品として仕上げて「うん、これでよし」とみんなの前に置きたかったのに違いない。職人としては、恥ずかしい作品が最後になるのを怖れたのだろう。 違っていたらごめんなさい。(すでに次回策が決まっていたりして(^_^;) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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はじめまして、連歌のお誘いありがとうございます<m(__)m>
31日までお仕事で忙しくしてて、その後にやっと少しお休みが有るので 里山を歩きに行く予定をしています。一月は自家のページでも いろいろする事も多く、せっかくのお誘い、ほんまに有り難いんですが、 連歌に参加するんは、今のところ、そんな訳でちょっと 無理やと思いますんで、今回は一応お断りをさせていただきます。 楽天内で「楽天連句」に参加させてもらった事がありますんで そちらのご参考になればと思います。宜しければ、覘いて見て下さいマセ。 トップページの楽天連句からも行けますが、一応アドレスを 書いておきますね。(アドレス)http://plaza.rakuten.co.jp/kazahana33/8000 むかし「犬神家の一族」を初めて見たときに、斬新な カメラアングルやカットの映像に驚いたもんです。 今回のリメイク版・・・どういう風に職人技で市川崑監督が 作りこんではるんかなぁ?と、こちらのページを読ませてもらいながら興味津々(^.^) 最後になりましたが、宜しければ又遊びにいらして下さいマセ♪ (2006年12月30日 14時06分47秒)
萌野さん、コメントありがとうございました。
残念です。多分楽天連句のような格調高い歌はあまり載らない(私がいるので)と思いますので、暇な時に覗いてまだやっていたら、パッと詠んで去って行ってくださいな。 また寄らしていただきます。 (2006年12月30日 16時39分18秒) |
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