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カテゴリ:生き物が教えてくれる。
ナラ枯れがよぶのか、キノコの豊作[そしてクマ被害増加も]。
本日12月06日の神奈川県発のナラ枯れに関するニュース。 そんな ナラ枯れが、ここ宮崎県で大発生したときのご質問をいただきましたの で、当ブログの2015年の記事を 今回と次回に再掲載してみたいと 思います。よろしかったら ご参考に。 ↓ 山間部に自生するナラやカシなどの広葉樹が集団枯死する「ナラ枯れ」。 ここ宮崎県では2010年の被害が顕著でしたが、その年から数年のあ いだは山のキノコが豊作となりました。 そう、集団枯死したナラやカシなどの木の幹を中心に、たとえばマイタ ケなどのキノコが群生して生えてくるからです。「直径1メートルほど の木に、びっくりするくらい生えていた」「発見してから採り終えるま でたっぷり1時間もかかった」「一回で数十キロの収穫があった」など という話が飛び交ったのもこのころでした。 このような ある意味異常な山の現象は、もちろんよいことばかりでは ありません。 それは山の斜面に樹木がごっそり枯れてしまった部分があると[土を支 えていた樹木がなくなるわけですから]ガケ崩れ・鉄砲水などの山林崩 壊の危険性が一気に高まってしまうからです。なにせ台風の常襲地です から、たとえば強い・つよすぎる風雨のなかの里山の民家の上の山部分 に生えているナラの樹木が枯れてしまった図を想像すると、容易にその 怖さ[頭の上に切れかけているロープに縛られた包丁がつるしてあるみ たいな]が想像できます。 そんなナラ枯れが、のののののの → 宮崎県の山間部で多発しています。 今回の報道では 「ここ30年で最大の危機」と表現されていますので どうやら2010年のナラ枯れよりも 規模が大きいようで、その被害 のこれからの広がりが懸念されていますよ。 そして心配されるのは今後の被害の拡大です。これは2010年の被害 の図ですが、数年のうちに同じくらいの被害となっていくのかもしれま せん。 ののの なんといっても、この山のナラ枯れ。もともとは1930年代に宮崎や 鹿児島で最初の発生が確認された現象だといいますから、今回の被害拡 大は これから列島全体に広がっていく前兆かも。 さらにそのような九州以北の感染拡大で心配されるもの、それはクマに よる人的被害です[九州のクマは絶滅していますが他地区では問題になっ てくるかと]。 山間部に自生するナラやカシの一部が枯れる ↓ ナラやカシなどのつける実/ドングリが少なくなる ↓ クマの餌であるはずのドングリが不足 ↓ クマがパニックになる ↓ 餌を求めてクマが里山におりてくる といった図式ですね。ちなみに2010年前後には平年の3倍から4倍 にもあたるクマが捕殺されたという説もあるくらいですから、ヒトが考 えているいじょうに、自然界にあたえるナラ枯れの影響は大きいものな のでしょう。 ということで今回は、宮崎県で2010年以上となるかもと予想される ナラ枯れがおこっている現状についてのお知らせでした。 ナラ枯れの原因となるのは、カビの一種・ラファエレア菌。 この菌はナラやカシの樹に巣くうカシノナガキクイムシと いう体長5ミリほどの虫が運ぶ伝染病だとされています。 「夢で終らせない農業起業」「 本当は危ない有機野菜 」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Dec 6, 2021 10:40:56 PM
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