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テーマ:最近観た映画。(38858)
カテゴリ:シネマ感想:あ行
あらすじ:パリ郊外の一軒家で飼い猫とひっそり暮らす時計技師ジュリアン(イェジー・ラジヴィオビッチ)は街でかつて一夜を共にしたマリー(エマニュエル・べアール)と再会し、再び愛し合うようになる。ジュリアンの家に越してきたマリーと幸せな生活を送るジュリアンだったが、彼はマダムXと名乗る女性(アンヌ・ブロシェ)のビジネスの秘密を握っており彼女をゆすっていたのだった。一方、マリーは突然、別人のような声で不可解なことを話し始めたり、家にしばらく帰らなかったりと次第に奇妙行動を取りはじめるようになる。 でもエマニュエル・べアールは謎めいた女を熱演していてやっぱり素晴らしかったです。彼女は愛の倦怠というか、人生のひだひだに潜む複雑な感情を演じるのが本当に上手ですね。幸せなんだけれども次の瞬間は絶望がある、みたいな感じのアンニュイな演技。この映画全体にも死というか、絶望的な雰囲気が始終漂っていて、ベアール演じるマリーも普通の女じゃないという感じが冒頭からひしひしと伝わってきていました。暗めの映画なんだけれども、最後は希望の光がちょっと見えるところがよかったですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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