前編はこちら
成田空港行きのリムジンの中で、スマホで必死に検索をしたところ・・・。
こんなページをハケーン!!
東日本大震災に起因する特別措置で、空港内でも再入国許可申請を受け付けているということでした。取りあえず、よかった・・・と胸をなで下ろすものの、震災による特別措置ってところが、素直に喜べない、なんとも複雑な部分です・・・。
(それにもし震災が起きていなかったら特別措置なしで、やっぱり出国後の配偶者ビザ無効になるってことになったのだろうか?この辺の事情はよくわかりませんが・・・)
上記ページにあった成田空港内の入管事務所 に電話をかけて、手続きの方法を問い合わせたところ、「航空会社のカウンターでチェックインのときに申し出て下さい」とのことでした。
アエロフロート(今回はモスクワ経由)のカウンターで、そのようにしたところチケット発券後にアエロの地上職員の人が、入管のオフィスまで連れて行ってくれました。そこは、IDカードがないと入れないスタッフオンリーの特別区域。「おお・・・」とちょっと上がる私たち。
グ レーで、暗くて(たぶん節電)、まるで昔アルバイトしていた某テレビ局の中みたい・・・。長い廊下をずっと歩いて行くと、中くらいの部屋があり、そこに招 き入れられました。入り口付近に受付用の台があり、つい立ての奥には職員の人が普通に働いているデスクが並んでいました(パーテーションは、 やっぱりなかった)。
係の女性が、必要書類を持って来てくれたので、それに必要事項をモリモリと記入。成田空港で再入国許可の申請をする 事情を聞いて来たので、「緊急で祖国に帰る必要があるので」と言うと、「そういう事情でしたら大丈夫です」とのこと。詳細は特に聞かれませんでした。ただ し、書類の中に「今回は緊急ということですが、次からは事前に最寄りの入管で再入国許可申請をしてから出国します。誓います!」という誓約書みたいなもの があって、コレにサインをします。
事務手数料が3000円かかるので、アエロの地上職員の方にお金を渡し、収入印紙を空港内の郵便局へ買いに行って頂きました(収入印紙は先に自分で買っても問題なさそう)。
手 続きの時に夫の外国人登録証(住んでいる場所の役所で発行してもらえる、外国人用のIDカード)も見せました。外国人登録証は常時携帯だったと思うのです が、イザというときにいつでも取り出せるようにしておいた方が良いのは言うまでもありませんな・・・(夫はお財布の中に入れている)。
係の女性は、夫のパスポートや外国人登録証、必要書類を持って奥へ消え、数分後にまた戻ってきました。夫のパスポートの「日本人の配偶者ビザ」ページの隣に「再入国許可」の特殊なシールが貼ってあります!よかった~。
再入国許可は申請した日から1年間有効なんだそう。ちなみにシングル(1回だけ出入国可能)とマルチプル(確か3回くらい出入国可能)があるそうですが、空港で申請出来るのはシングルだけなんだそうです。
係の女性にお礼を言い、アエロの地上職員の方のエスコートで、元来た道を戻り空港に戻る私たち。あ~よかった。時間にして大体20~30分くらいでした。
ちなみに、夫は在チェコの日本大使館で配偶者ビザを受けたときに、この再入国申請について聞いたそうです。私も結婚のときに色々ビザ回りを調べたのですが、この件については全く知りませんでした・・・。
最初は、「あ~どうしよう、どうしよう!」とナーバスになっていた私ですが、「外国人と結婚すると、いろんなことがあるネ!(レアなことがいっぱいで楽しいね、と言いたい)」と至って普通のテンションの夫なのでした。国際結婚って、こういう「何でも楽しんでやろう」精神が結構大事かもね・・・。
またまたちなみに、シャウウェッカー光代さんによると、このトリッキーな制度は2012年の夏頃から廃止されるそうです(1年以内の帰省や出張や旅行は再入国許可申請不要になるらしい)。詳細はココ
しかし、今までに再入国許可申請をうっかり忘れたまま、日本出国した外国人だってきっと大勢いるだろうに・・・・その人達のビザ、ぜーんぶ没シュート(©草野仁)になるの?考えるとゾッとする出来事だったのでした。