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カテゴリ:シネマ感想:な行

トリュフォーによるアントワーヌ・ドワネルものの完結編。「大人は判ってくれない」、「アントワーヌとコレット」、「夜霧の恋人たち」、「家庭」に続いての鑑賞です。

予告編↓

「逃げ去る恋」も、学生時代に大森の名画座で観ました(ドワネルもの一挙上映というレイトショーだったのだ)。物悲しいスキットで始まる主題歌が強く印象に残っています。

「恋人だったころは、あんなに光り輝いていたのに、結婚して家庭を持って時間が経ってしまったら、輝きはいつしか消えてしまった・・・これは逃げ去る恋、ああ逃げ去る恋」という内容の歌詞です。歌詞にはコレット、アントワーヌ、サビーヌが出て来るけど何故クリスチーヌは出てこないのだろうか?歌詞の内容はクリスチーヌとのことを歌っているのに。クリスチーヌが好きな私は、この映画の彼女の描き方もちょっと不満なのだ(後ほど)。

「大人は判ってくれない」では10歳くらいだったアントワーヌは、もうすでに40がらみのオッサンになっています。しかし、相変わらず中身は子供のままのアントワーヌ・・・さすがにいい歳してコレかよって微妙な感じ。まあ、待望の本も出せてるし、小説家だから、いいっちゃいいんだけど。よく「少年ぽい人が好き」とか「いつまでも少年の心を持っている人が好き」って言うけど、それってあくまで大人の男だけどたまに少年ぽいってことだよね・・・中身は100パーセントリアル少年のアントワーヌ、いままで馬鹿な子ほど可愛いと思っていたが、さすがにここまで来ると弁護しきれないところである(笑)

「家庭」の後、クリスチーヌと復縁し一緒に暮らし始めたけど、クリスチーヌの女友達と浮気してまた別居ー>離婚。で、浮気相手の女友達と同棲するけど、「彼は、母親も乳母も看護婦も欲しい人よ。一度にそんな役目は無理」みたいなセリフで愛想を尽かされてしまいます。「それはないんじゃない?」とこの期におよんでアントワーヌをかばうクリスチーヌ。クリスチーヌ、本当にアントワーヌにはもったいない女性である。

「家庭」で出て来た「君は、僕の優しい母親だ、妹だ、娘だ」というセリフに「妻にもなりたかったわ」と言って去って行くシーンも挿入されていて、切なさを誘うのです。離婚の手続きをするために裁判所へ行くタクシーの中でも、交互に顔のアップになり「夜霧」や「家庭」からのシーンが挿入されます。そうそう、こんなこともあった、あんなこともあった・・・と感無量。

今回は集大成なので過去のドワネルものから、たくさんのシーンが回想として挿入されているのですが、「大人は判ってくれない」からのシーン、アントワーヌが子役じゃなくて今と同じ俳優が演じているというのが素直にスゴイ、と思います。しかもキャラクターにまったくブレがない。10歳のころからアントワーヌ・ドワネルの本質は全く変わっていないということは先に述べた通り。

昔アントワーヌを振ったコレットが出てきますが、彼女もこの間に色々あったようです。「アントワーヌとコレット」でちょろっと出て来た青年アルベールと「夜霧」で結婚して娘をもうけていましたが、訳あって今は独身。トリュフォーの映画論の本で読んだけど、コレット役のマリー・フランス・ピジェが本作の脚本にも参加していたようで、コレットの出番がとても多いです。列車の中でアントワーヌとやり合うシーンは面白かったけど、彼女の現在進行形の話はちょっと余計だったかなあ・・・。それだったらクリスチーヌも新しい幸せを予感させるシーンあってもよかったんじゃ?私がクリスチーヌ贔屓だからそう思うのかもしれないけど・・・。

新しい恋人サビーヌも、アントワーヌに愛想を尽かしそうになりますが、二人の出逢いのきっかけを告白するアントワーヌにほだされて、ハッピーエンド。そして「逃げ去る恋」の切ないスキャットと「大人は判ってくれない」の遊園地で遊ぶアントワーヌのシーンがかぶさります。ついに彼は安息の地を見つけたのか・・・(実際どうなるかはわからないけど)、そしてこれでドワネルの冒険も終わりか・・・と、しんみり。

そうそう、お母さんの愛人との邂逅もあったりして、こちらもしんみり。てかアントワーヌお母さんは「夜霧」の最初の方で亡くなっている設定だったのか・・・。「親子の 仲違いの問題は、決して片方のせいではない」とお母さんの墓標の前で語るお母さんの愛人。言い聞かせる感じじゃなくて、呟くように言うのがなんだか染みる シーンだったなぁ。

ドワネルものはこれで終了。今後はまた別のトリュフォー作品が放映されるので、そちらも感想アップする予定です。

L'amour en fuiteのテーマ曲↓

 
 
Vincent Delermという歌手によるL'amour en fuiteのカバー。
「夜霧」で出た鏡の前で、名前を連呼するアントワーヌへのオマージュ。↓
 
Youtubeを彷徨っていたら、アントワーヌとクリスチーヌのクリップを発見
「夜霧」のシャルル・トレネの曲に乗せて、二人のカップル史が(涙)
クリスチーヌ役のクロード・ジャドは本当に可愛いなあ・・・。
アントワーヌとクリスチーヌって、ダメ男+清楚なしっかり女房で
フランス風味にした、のび太としずかちゃんみたいだ、と思う(笑)↓






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Last updated  2012.01.22 13:54:13
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