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テーマ:最近観た映画。(38857)
カテゴリ:シネマ感想:た行
プラハ市内のシネコンにて鑑賞。平日の午後だったので客入りはガラガラでしたが、客層は20代〜30代の人が主でした。本作を見る為に「ダークナイト」で予習したものの、英語が聞き取れず凹む場面多し・・・。もっと英語耳を鍛えないとダメだなあと思ったのであった。
しかしすべてのセリフを理解していなくても、なかなか楽しめましたよ。でも長かった〜。気が付いたら3時間くらい経っていたのでビックリ。そら上映前にトイレ行っておいても、途中で行きたくなるわな〜(私はトイレが近い)。これでノーラン監督によるバットマン3部作はラストということで、気合いも入っていたのでしょう。 超大作の例によって、箇条書き感想です。 ※ネタバレしているので未見の方は、お気を付け下さい。 ・今回の悪役は顔の真ん中に酸素マスクを付けた筋肉モリモリ男、ベイン(トム・ハーディー)。しかし前作のヒース・レジャーのジョーカーと比べると、やっぱり悪役として見劣りする感が否めないな〜。比べる対象が凄過ぎるってのもあるけど。あとマッチョな狂犬(メカ埋め込み)っていうのがキャラ的に「アイアンマン2」のミッキー・ロークっぽくって真新しさも足りなかったような・・・。あ、ベインがスタジアムのシーンで着用していたムートンコートが、アヌーク・エーメ様ばりに可愛かったです。ベインの中の人トム・ハーディーさんのことを調べてみたら、素顔は意外とイケメンでビックリしました。「インセプション」にも出てたのね。 ・マリオン・コティヤールが悪役ってことですが、こちらも「インンセプション」でも同じような役だったから新鮮味がなかった。刺されたバットマンが「なぜ・・・?」って驚いてたけど、マリオンが怪しいって最初からわかってたよ!みたいな。トラックの運転席で死ぬシーンもオスカー女優なのに残念過ぎる。マリオンもアメリカ映画でファム・ファタルっぽい役ばっかりでつまんなくなっちゃったな〜って感じも否めない。しかし彼女に刺されたバットマンは全然大丈夫だったな・・・。 ・ 今回一番気に入ったのはアン・ハサウェイのキャットウーマンである。おきゃんな感じ(死語?)の可愛さがあってよかったし、アンのパーツが全て大きいクドイ顔にキャットマスクが合ってた。ノーラン監督のバットマンはずっとピンで行動していたから、ピタピタ黒ジャンプスーツのキャットウーマンとの2ショットは「おおお・・・」とテンションが上がるので、もっと二人が一緒に歩くシーンとかあればよかったのにな〜と思う。ピタ黒ジャンプスーツ美女にバイク(バットポッド)といったら「あの胸にもういちど」。キャットウーマンの疾走シーンは、もうちょっとセクシーに撮ってあげてもよかったのでは?あと映画だからしょうがいないっちゃしょうがないけど、爆発まで2分を切ってるのにキスする時間を取るのはあり得ない(笑)。 ・ 熱血警官のジョゼフ・ゴートン・レヴィットくんは、きっとノーラン監督に気に入られているのだろう。彼のシュッとした佇まいが、無機質で寒色的なノーランワールドに合ってるし。個人的にはもっとイケメンな俳優を配して欲しかったが、バランス的には丁度良いのだろうかな。 ・ ゴードン警部役のゲイリー・オールドマンは、前から思っていたけどヒゲとセットになってるベッコウの眼鏡が超似合う!年なのにハードなアクションがあって大変そうだったなあ。てか、ブルースがバットマンだったって気付いていなかったんか〜い!!!と全員が突っ込んだと思う。バットマンマスクしてても、あの目と薄い口元を見ればバレバレだと思うんだけどな〜(笑)。 ・ブルースをお家でお世話するアルフレッド(マイケル・ケイン)と、会社でお世話するフォックス(モーガン・フリーマン)の二大おじいさん名優もご苦労様でした。やっぱり脇に名優が控えていると画面の格調が一気に高くなるよね〜。アルフレッドがお屋敷を去った後は寂しくて仕方なかったよ・・・。お墓の前で号泣するアルフレッドも切なくて涙。 ・正しく機能しなくなったゴッサムで行われる、やっつけ裁判。「死刑かエクザイル(日本の男性グループではなく)か!」と判決を言い渡す、妖しい魅力を放つ裁判官は・・・キリアン・マーフィー。てか彼は「ビギンズ」で悪役だったのですね・・・。ビギンズ観たんだけど、まるでレーザー光線で記憶を消し去られたかのように覚えていません。初心に戻って出直します・・・。本当、1作目忘れてるのに、こんな感想書いちゃってすみません・・・。 ・バットマン、自己犠牲の精神でお亡くなりに・・・(合掌)って思うけど、実はちゃっかり生きてた(しかもキャット・ウーマンと旅行中)。まあ良かったっちゃ良かったんだけど・・・。 ていうかクリスチャン・ベールのバットマンってなんかイマイチ存在感が薄い気がするのは私だけでしょうか?アクションシーンもそんなにだし(ベインにフルボッコにされてたし、反撃戦も地味だった)、必殺技があるわけでもないし、特に気の効いたセリフを言う訳でもないし。ヒーローなのに彼が派手に活躍するシーンがないのである。アガるようなテーマ曲もないし(そういえばこの映画バックミュージックってあったっけ?)。まあそういう薄味なところがノーラン風バットマンなのかもしれないんだけど。 ベインの株式プログラム書き換え的なのを阻止しようとしたけど、間に合わなくって、「コンプリート」ってなってる端末見ながら立ってるシーンは「お金なくなっちゃった・・・」ってのが伝わって来て切なかったですが・・・。ちなみに、クリスチャン・ベール自身は結構好きです!ちょっとだけうちの夫に似てます(本当にサーセン・・・)。 ・ラスト近くの警官対ベイン軍団のガチンコ対決だけど、警官があまりにも丸腰過ぎて・・・せめて機動隊が持ってる盾くらいは前方に配したらどうだろうか?まあ制服をバッチリ着て殉職覚悟の戦いというのはわかるけど、あまりに犬死に過ぎる気がする。 ・ ところでゴッサムシティの住人が今も一定数いることにビックリである。だってバットマンがいるとはいえ(いるからこそ?)フリーキーな悪役達にアタックされ続けている街なんて、危険過ぎて住めやしないではないですか。私が市民だったらとっくに引っ越しているところである。市民税がタダなら考えてもいいけど・・・いやよくないか(最近、市民税をイッキ払いしたので・・・)。 以上です。取りあえず「ビギンズ」見直したいと思います。 余談:感想を書いてから、町山さんのポッドキャスト(前編/後編)を拝聴したところ「これだけシナリオにおかしなところがある!」という指摘や「抜きどころがない!」という指摘がありました。なるほど〜。で、後編の町山さんの妄想バットマンで思わず胸熱になってしまい、町山さん妄想のが全然面白いじゃないかよ〜!と思ったのでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.12.23 18:52:40
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