BLの苦手な方は読まないで下さい。
あくまで二次創作ですから苦情は受け付けません。
何卒お許し下さいませ。m(_ _)m
「おい。餌の時間だ。」
牢の扉が開いた。牢番が食事を運んで来た。
「パンとシチューだ。謀反人のくせに贅沢だな。他の囚人は粥だけだぞ。
お貴族様は最後まで特別扱いだな。」
牢番が近付いてきた。
「おまえ明日処刑されるらしいな。今日が最後の晩餐ってわけだ。」
牢番が卑しい笑みを浮かべて言った。
「おまえ、よく見ると男前な顔だな。スタイルも良いし・・・毎晩、王様に抱かれてたのか?」
「え?いや、違う。」
「それなら、おまえが王様を抱いてたのか?俺、知ってるんだぜ。国中の噂だぜ。
おまえと王様が親密な関係だったって。しかし、おまえが抱かれてないってことは・・・
王様はオカマなのか?」
「違う。」
「おい。違うしか言えないのか?フッ。まあ、いい。おまえは今夜で最後だ。
死ぬ前にもう一度気持ち良い事したくないか?俺が相手になってやるぜ。」
牢番がいやらしい目つきで俺を見つめてくる。勘弁してくれと思った。
「グヘヘ・・・」
牢番が変な声で笑いながら俺を押し倒した。気持ちの悪い顔が近寄ってくる。
その時だった。牢番が血を吐き、牢番の胸が赤く染まった。血が飛び散り、俺の服が血で汚れた。
「何をしている?なぜ抵抗しない?」
リチャードが牢番を後ろから刺し殺しながら言った。
そして、牢番を串刺しにしたまま剣を振り払うように死体を投げ捨てた。
「凌辱されるところだったぞ。俺が来ない間にやられてたのか?」
と言って、被っていたマントを脱いだ。
「まさか。俺は牢にこっそりと入って来る奴が気になってただけだ。
あんたこそ暗殺者のような格好を何故している?」
「おまえを逃がしてやろうと思ってな。」
血にまみれた天使が笑った。
(続く)