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2015年10月29日
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テーマ:ニュース(99446)
カテゴリ:政治問題
 戦時中の特高警察による教員弾圧・えん罪事件を発掘した「作文教育が罪にされた時代」(北海道新聞社刊)が版を重ねていることについて、18日の東京新聞は次のように報道している;


 戦前から戦中にかけて、50人超の教員が治安維持法違反容疑で特別高等警察(特高)に連行された「北海道綴方(つづりかた)教育連盟事件」に光を当てた「獄中メモは問う 作文教育が罪にされた時代」(北海道新聞社、税込み1400円)が昨年12月の刊行以来、重版を重ねている。著者は釧路支社報道部の佐竹直子さん(49)。今年の日本ジャーナリスト会議(JCJ)賞に輝いた連載企画を加筆、再構成した力作だ。

 自主性を尊重した綴方(作文)の指導を利用して子どもたちに社会の貧困を意識させ、階級闘争の素地を養った-。北海道では1940年から41年にかけて、特高がそんな理由をでっち上げて多くの教師に無実の罪を着せた。12人が起訴され11人が執行猶予付きの有罪判決を受けた。

 釈放された後も口を重く閉ざした関係者が多く、戦後になっても知る人ぞ知る事件だったが、小説家三浦綾子さんの小説「銃口」の題材になったことで広く知られるようになった。

 佐竹さんは逮捕された元教員が残した「獄中メモ」を入手し、それを手掛かりに事件の核心に迫った。解読が難しい膨大な資料と格闘。共産主義とは無関係なのに、特高の拷問や厳しい取り調べに「自分は共産主義者である」と思い込まされ、共産主義を捨てるという偽りの自白をさせられる教師たちの心理を生々しく描いた。

 取材を進め、記事化する段階で特定秘密保護法の国会審議が始まった。治安維持法と同様に行政による拡大解釈の問題が指摘されていた。元被告の遺族や裁判を担当した弁護人の関係者ら多くの人が快く取材に応じてくれたという。佐竹さんは「北海道綴方教育連盟事件を、現代社会を考える材料になると多くの人が思ってくださったようです。あの事件にかかわった多くの人たちに背中を押された気がしています」と語っている。


2015年10月18日 東京新聞朝刊 12版 23ページ「戦前戦中の教員弾圧事件に迫る」から引用

 児童生徒の自主性を尊重する教育は社会の貧困を意識させるからやってはいけないとは、呆れた発想である。これはおそらく、江戸時代から続く「寄らしむべし知らしむべからず」に端を発したもので、戦前の教育の目的は子どもたちを「戦争に行って天皇陛下のために死ぬ」ことが国民の義務であると思い込ませることだったからである。そして、現代でも自民党には、戦前のそのような教育が理想的だったと考える議員が大勢いるので、中には「戦争に行きたくないというのは利己主義だ」などとうっかり発言する者も出てくるのである。こういう政党に政権を任せておいていいのか、国民は考えるべきだ。







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最終更新日  2015年10月29日 12時11分25秒
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