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カテゴリ:ひとり言
昨日、兵庫県豊岡市で、コウノトリの放鳥が行なわれました。
日本におけるコウノトリは、1971(昭和46)年に 最後の野生個体が捕獲されて以後、迷鳥として 渡りの途中で立ち寄る個体がいたものの、野生種としては 「絶滅」してしまいました。 昭和46年といえば、実は僕が生まれた年なのですよね。 この頃の日本は、まだまだ高度経済成長の名残があったようで 経済活動の発展が主で、それにともなう公害などの負の部分は、 置き去りにされていたようです。 そのような中、コウノトリは絶滅し、細々と豊岡市で 捕獲された鳥の飼育だけが続けられていました。 コウノトリは繁殖する相手を「選ぶ」そうで、 無条件に雌雄をつがいにしても、子供が出来るわけでは ないそうなのですね。 そのため、豊岡市の「飼育場」でも、繁殖は長い間成功せず 1985(昭和60)年に当時のソ連から送られた ペアによる繁殖まで、実に20年(人口飼育を始めたのは 1965年)もの間、その飼育数は減少の一途を辿っていたそうです。 コウノトリは、「子供を運んでくる」と欧米で言い伝えられている ことが有名ですが、日本でもお祝い事に登場する「鶴亀」の 「鶴」は、実はタンチョウ鶴ではなく、コウノトリだとする説が 一般的なようです。 また、「ツルの恩返し」のツルも、コウノトリがそのモデルである とされるなど、日本では昔から馴染み深い鳥だったようですね。 数年前から、豊岡市には迷鳥のコウノトリ(通称:ハチゴロウ)が 住み着いていまして、実はこのハチゴロウを一度目撃したことが あります。 電車で移動していた時でしたので一瞬ではありましたが、 周りにいるサギと比べると桁違いに大きく、あんな大きな鳥が 日本で生活できるのか。。。と、しばし感動したものでした。 今回の放鳥は、現在豊岡市で飼育している118羽のうちの 5羽を試験的に放鳥しているようで、このまま自然界に定着できるか どうかの「適性試験」とのことです。 人間によって滅ぼされた鳥が、再び甦ることが出来るのか? このこと自体が、大変意義深いものではありますが、 せめて僕たち人間の「罪滅ぼし」としても、今回の放鳥が 成功することを祈念してやみません。 【おことわり】 本当は、昨日の項にエントリーしなくてはならない記事なのですが スペースの都合上、本日のエントリーとさせていただきました。 ややこしいことをして、申し訳ありません。m(__)m お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.09.25 11:15:29
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