定価で買う本屋さんで、作者名、書名で「はっ」と惹かれて手にとって「なんだかよさそう」と購入し、当たり!という本にめぐり合うことは多々あるが、大型新中古書店では評判評価のある本、読みたい本しか手に取らないし、買わない傾向にある。
おかしな言い方だけれど、そんな新中古書店で惹かれて買って「当たり!」の本。105円の本に呼ばれて読んで面白かった経験は初めて。いや、呼ばれたこと事態はじめてで嬉しい。貫井徳郎を知らなかった私も私だけれども。
文章に落ち着きがあって、違和感が無い。リアリズムに裏打ちされたフィクションがいい、無理がない。ネタバレになるので詳しく書けないのが残念だけれど、あっと驚く結末がすごい、デビュー作であるから、後の作品を楽しみにさせる。
その後の作品は一緒に購入した(したがって105円)「神のふたつの貌」。すぐ読もうと思う。もし好かったら今度は定価で買うぞ。
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