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徒然日記「多事某論」 楽天支部

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2005.11.12
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テーマ:戦争反対(1189)
第79回「バカの壁・再」67(その2)
~かくばかりみにくき国となりたれば
 捧げし人のただに惜しまる~

その1より

またこの政府見解では、首相の靖国神社参拝に関しては総理の私的参拝であれば憲法20条3項の禁じる国の宗教的活動にあたらない、例え内閣総理大臣たる公式参拝であっても「国民や遺族の多くが、靖国神社を我が国における戦没者追悼の中心的施設であるとし、靖国神社において国を代表する立場にある者が追悼を行うことを望んでいるという事情を踏まえて、専ら戦没者の追悼という宗教とは関係のない目的で行うものであり、かつ、その際、追悼を目的とする参拝であることを公にするとともに、神道儀式によることなく追悼行為としてふさわしい方式によって追悼の意を表することによって、宗教上の目的によるものでないことが外観上も明らかである場合」には憲法20条3項の禁じる国の宗教的活動にあたらないとの見解を示した。

余談ながら所謂A級戦犯について、1952(昭和27)年の講和条約発効直後まで各級戦犯は国内での扱いに関しても国内法上の受刑者と同等に扱われており、遺族年金や恩給の対象とされていませんでした。
しかし、同年5月1日に木村篤太郎法務総裁から戦犯の国内法上の解釈についての変更が通達され、
戦犯拘禁中の死者→公務死
戦犯逮捕者→抑留又は逮捕された者

として取り扱われる事になりました。
これにより同年4月30日に施行された「戦傷病者戦没者遺族等援護法」も同年8月に一部改正され、戦犯としての拘留逮捕者について「被拘禁者」として扱い、当該拘禁中に死亡した場合はその遺族に扶助料を支給する事になり、戦犯刑死を公式には「公務死」とし、一般に「法務死(靖国神社では昭和殉難者)」と呼ぶそうですね。

つまり各級戦犯が国内法上の犯罪者として扱われていたのは東京裁判の判決が確定した1948(昭和23)年11月~1952年(昭和27年)5月までの約4年間であり、これ以降は国内法上の受刑者としての扱いは受けないと言うことです。

その後
戦犯在所者の釈放等に関する決議」(1952(昭和27)年6月9日参議院本会議)
戦争犯罪による受刑者の釈放等に関する決議」(1952(昭和27)年12月9日衆議院本会議)
戦争犯罪による受刑者の赦免に関する決議」(1953(昭和28)年8月3日衆議院本会議)
戦争受刑者の即時釈放要請に関する決議」(1955(昭和30)年7月19日衆議院本会議)
などを国会決議し、この結果A級戦犯は昭和31年3月末までに、B・C級戦犯は昭和33年5月末に全員釈放され、A,B,C級戦犯の名誉は実質的に回復されました。
なお、この講和条約発効直後の戦犯赦免運動に当時としては極めて異例の四千万通の署名が集まり、日本弁護士会連合会も「戦犯の赦免勧告に関する意見書」を政府に提出するなど、戦犯の赦免は当時の国民の総意であったと考えるのが至当でしょう。

ちなみに、各種戦犯のうち靖国に合祀されたのは所謂B・C級戦犯が1959(昭和34)年4月と10月と1967(昭和41)年10月の三回に分けて計939柱が合祀され、所謂A級戦犯は前述のように1978(昭和53)年10月17日に計14柱が合祀されました。

まず根本的に立憲君主制の君主であらせられた昭和帝も民主主義国家の象徴であらせられる今上陛下も、ご自分の意見があろうとも政治的はに無色透明であらせられたわけで。
その陛下を政治に持ち出すこと自体が私は不敬と考えますがね。

しかしまぁ陛下に尊敬語を使うときに改めて日本語ってのは難しいもんだと感じましたw

「自然の法に基づいて考えると、いかなる国家も、その国家のために死んだ人びとに対して、敬意をはらう権利と義務があるといえる。それは、戦勝国か、敗戦国かを問わず、平等の真理でなければならない。無名戦士の墓を想起すれば、以上のことは自然に理解できるはずである。
もし、靖国神社を焼き払ったとすれば、その行為は、米軍の歴史にとって不名誉きわまる汚点となって残るであろう。歴史はそのような行為を理解しないにちがいない。はっきりいって、靖国神社を焼却する事は、米軍の占領政策と相容れない犯罪行為である。
靖国神社が国家神道の中枢で、誤った国家主義の根源であるというなら、排すべきは国家神道という制度であり、靖国神社ではない。我々は、信仰の自由が完全に認められ、神道・仏教・キリスト教・ユダヤ教など、いかなる宗教を信仰するものであろうと、国家のために死んだものは、すべて靖国神社にその霊をまつられるようにすることを、進言するものである。」

駐日ローマ教皇庁代表ブルーノ・ビッター神父




参考リンク
靖国(改)(スクランド日記)

靖国問題とA級戦(9):めぐりあい靖国(そら)(電波帝国)
データで見る靖国(Gun's Free - せきずいはんしゃ)

靖国神社公式参拝関係年表2(ガオガオ戦略情報研究所)
追悼・平和祈念のための記念碑等施設の在り方を考える懇談会(第7回)議事次第(首相官邸HP)





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Last updated  2005.11.12 14:51:15
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あくまで個人的意見ですが   坦克 さん
確かに総理の参拝は政教分離には反して居ませんがそれは法解釈的にでの話で、法律に反していなければ何をしても良いという物じゃないと言うことじゃないでしょうか?

終戦記念日や、それに近い日に総理が靖国に参拝するという行為は、幾ら私的な物だと言っても政治的アピール・メッセージが発生してしまいます。
靖国に参拝するという行為は、国内でも賛否が分かれている行為であり、総理が自分の信念として、日本国総理大臣としては靖国に参拝すべきだと信じるので有れば、議会でその自説を主張し、国民にその意義を説明して賛同を得る為の努力をするべきであって、結論が出ていないのに既成事実を強引に作り出すことが正しいやり方だとは思えません。

それに終戦記念日に参拝する施設として靖国が本当に相応しい施設かどうかも疑問です。
靖国に奉られている人は、靖国神社が決める条件を満たしている人達だけです。簡単に言えば国の為にその身を犠牲にした殉職者がメインであり、戦争犠牲者全員を奉っている訳じゃありません。

殉教者記念日というなら相応しい施設と言えるかもしれませんが、戦争犠牲者全員を追悼しこの悲劇を繰り返さない事を祈るのであるなら千鳥ヶ淵戦没者墓苑の方が余程適切でしょう。
だいたい国が起こした戦争で犠牲になった人々を奉る施設を民間が管理するのもおかしな話です。やはり国営の宗教色を廃した施設を作るべきだと思いますね。
幾ら殆どの兵士や遺族が靖国に奉られる事を望んだと言っても全員じゃないのは間違いなく事実です。日本軍の中にもキリスト教兵士や、仏門の兵士も居た訳ですからね。

実際海外の戦没者記念碑の多くも、国がきちっと管理し、宗教色を廃するかごちゃ混ぜにして、対応しています。何でもかんでも海外のやり方が正しいとは言いませんけど、全員を等しく追悼しようとするならそうした手段が一番適切と思います。
(2005.11.20 21:04:59)

暖房が壊れて凍え死にそうな中書き込み   匿名希望 さん
神道単純ぽいのにややこしいので苦手な私は個人的には同感なのだが…

>国内でも賛否が分かれている行為であり、総理が自分の信念として、日本国総理大臣としては靖国に参拝すべきだと信じるので有れば、議会でその自説を主張し、国民にその意義を説明して賛同を得る為の努力をするべきであって、結論が出ていないのに既成事実を強引に作り出すことが正しいやり方だとは思えません。

宗教色はともかく、賛否がわかれた程度で戦没者の慰霊に手間取って欲しくは無いかな…はっきりいって公的に靖国参拝に反対してる意見の中に見るべき物など毛先程も無いし。 (2005.11.22 02:52:12)

続き   匿名希望 さん
そんで

靖国と千鳥ヶ淵戦没者墓苑は全く性格の違うものなので『靖国の代わりに千鳥ヶ淵』で行けるかどうかは…それに千鳥ヶ淵も別に『戦争犠牲者』の墓じゃなかったと思うんですが、無名戦士の墓じゃなかったですか? (2005.11.22 03:05:27)

では私も個人的意見をば。   某S氏 さん
坦克さん
>確かに総理の参拝は政教分離には反して居ませんがそれは法解釈的にでの話で、法律に反していなければ何をしても良いという物じゃないと言うことじゃないでしょうか?
-----
まぁそうとも言えるかもしれませんが、少なくとも触法行為じゃなければ我々に止める権利はないと言うことではないですか?


>終戦記念日や、それに近い日に総理が靖国に参拝するという行為は、幾ら私的な物だと言っても政治的アピール・メッセージが発生してしまいます。
>靖国に参拝するという行為は、国内でも賛否が分かれている行為であり、総理が自分の信念として、日本国総理大臣としては靖国に参拝すべきだと信じるので有れば、議会でその自説を主張し、国民にその意義を説明して賛同を得る為の努力をするべきであって、結論が出ていないのに既成事実を強引に作り出すことが正しいやり方だとは思えません。
-----
別に国内で賛否が分かれているわけでもありますまい。
靖国に祀られている遺族の大半は総理の公式参拝を望んでいますし、アホ首相が私的参拝だとか言い出す前は首相が参拝することが当然でしたよね?
ということで、国内ではすでに結論が出ているでしょう。


>それに終戦記念日に参拝する施設として靖国が本当に相応しい施設かどうかも疑問です。
>靖国に奉られている人は、靖国神社が決める条件を満たしている人達だけです。簡単に言えば国の為にその身を犠牲にした殉職者がメインであり、戦争犠牲者全員を奉っている訳じゃありません。
-----
うん、それがどうかしたというんですか?
国が国の為に死んだ者に対して敬意を捧げることの何がいけないんですか?

むしろ、国が国の為に死んだ者に対して出来る事と言えば恩給を支払うことと勲章を授与すること、我々国民が死に対して敬意を捧げるぐらいのものでしょう。
(2005.11.22 15:41:56)

では私も個人的意見をば。   某S氏 さん
坦克さん
>殉教者記念日というなら相応しい施設と言えるかもしれませんが、戦争犠牲者全員を追悼しこの悲劇を繰り返さない事を祈るのであるなら千鳥ヶ淵戦没者墓苑の方が余程適切でしょう。
-----
千鳥ヶ淵に納められているのは名前が判明しなかった御遺骨ですよ?

>千鳥ケ淵戦没者墓苑は、昭和34年(1959年)国によって建設され、戦没者のご遺骨を埋葬してある墓苑です。
>今から約60年前の大東亜戦争では、広範な地域で苛烈な戦闘が展開されました。この戦争に際し、海外地域の戦場において、多くの方々が戦没されました。戦後、ご遺骨が日本に持ち帰られましたが、ご遺族にお渡し出来なかったものを、この墓苑の納骨室に納めてあります。いわば「無名戦士の墓」とでもいうべきものです。現在、約35万柱のご遺骨がこの墓苑に納められております。
http://homepage2.nifty.com/boen/

戦争犠牲者全員を追悼しこの悲劇を繰り返さない事を祈るのであるなら毎年武道館で戦没者追悼式をやっていますよ。
(2005.11.22 15:42:46)

では私も個人的意見をば。   某S氏 さん
坦克さん
>だいたい国が起こした戦争で犠牲になった人々を奉る施設を民間が管理するのもおかしな話です。やはり国営の宗教色を廃した施設を作るべきだと思いますね。
>幾ら殆どの兵士や遺族が靖国に奉られる事を望んだと言っても全員じゃないのは間違いなく事実です。日本軍の中にもキリスト教兵士や、仏門の兵士も居た訳ですからね。
-----
いやね、靖国に位牌があるわけでもあるまいし遺骨がある訳じゃない、靖国が祀っているのは実態のない「魂」ですからね。
名前の判明した御遺骨は御遺族に引き渡されているし、名前の判明しない戦没者の御遺骨は千鳥ヶ淵に約35万柱納められています。

靖国と千鳥ヶ淵や各戦没者の墓では各々役割が違うわけです。

つまりは遺骨を安置するのは「墓」-つまりは各家庭の墓であり無名戦士にとっては千鳥ヶ淵-であり、それらを慰霊・追悼し顕彰するのが靖国というわけです。
(2005.11.22 15:43:19)

では私も個人的意見をば。   某S氏 さん
(続き)
現に千鳥ヶ淵が建てられるときには

>「靖国神社は全戦没者の「霊」を祀るものであるのに反し、「墓」は特別の事情にある遺骨を納める施設であるので、両者の性格はおのずから異なり、両者は観念上も実体も抵触するものではない」

>「墓の性格は、端的にいえば、戦没した者の無縁遺骨を収納する納骨施設である。したがって、この墓は、全戦没者を祭祀する靖国神社とは、根本的に性格を異にし、両者はそれぞれ両立しうるものである。
>又この墓は、外国における無名戦士の墓とも異なるものである。外国における無名戦士の墓は、国営の戦没者の墓から一体を移し、これによって全戦没者を象徴するものとする建前をとっているが、今回国において建立する墓は、このような趣旨は含まれていない。この面からも靖国神社とは趣を異にする」

と言う風な説明がなされたようです。

日本では御霊は自由に移動するものと考えられていますから墓と追悼施設を分けると言う事が可能なんでしょうね。


>実際海外の戦没者記念碑の多くも、国がきちっと管理し、宗教色を廃するかごちゃ混ぜにして、対応しています。何でもかんでも海外のやり方が正しいとは言いませんけど、全員を等しく追悼しようとするならそうした手段が一番適切と思います。
-----
日本の場合は前述のように宗教観が特異ですからねぇ。
(2005.11.22 15:43:30)

宗教観・・・   YOU@派生 さん

>幾ら殆どの兵士や遺族が靖国に奉られる事を望んだと言っても全員じゃないのは間違いなく事実です。
>日本軍の中にもキリスト教兵士や、仏門の兵士も居た訳ですからね。

>日本の場合は前述のように宗教観が特異ですからねぇ。

 一神教たるキリスト教徒はともかく、仏門だから神社は嫌だという例がどれだけあったのですかねぇ・・・
 
 廃仏毀釈の恨みか? (2005.11.22 20:45:11)

自画自賛っぽいですが   雑賀党 さん
単に反日攻撃の口実になっているばかりでなく、
「対話では絶対に解決しない」とまで腹を括っている
連中に、
特にC国は言ったが最後で前言撤回などしないでしょうが、
対しますに、強硬に正攻法に靖国に拘泥するのでは、
100年経っても構図が変化しない可能性大と思いますので、
ここは、搦め手として、敢えて彼らの顔を立ててみるというのはどうかと、
一案を即席に作ってみました。

 外国の慰霊施設は無宗教ではなく他宗教対応型だそうですが、
これを日本に当てはめて考えますに、前提的に新慰霊施設建設を是として行くとして、
”A級の方々”以外の霊を分詞する形で、建設しては如何でしょうか?
取りあえず、儀式的に神道を介在させざるを得ないので、
名称は「神社」とするとして、慰霊方式を他宗教対応型として建設するのです。
これならば、「特定の宗教への肩入れ」を禁止する「宗教分離原則」は満たす筈ですし、
諍いの種である”A級の方々”を外している訳ですから、
異この施設への参拝をする限りにおいては、グレートコリアリパブリック他大小2国も、
さしあたっては名目を失いますし、もしそれ以上引き伸ばす行動に出るのであれば、
こちらにも反論の目ができると考えます。

 どうでしょうか?譲歩型の案としては悪くないと思いますが。
 出来れば批判等を頂ければ幸いです。 (2005.11.30 11:48:39)

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