31.踏切の製作・設置(後)
続きです。(6)踏切柵黒と黄、白と赤が一般的ですが、西武では真っ白なものが主流です。踏切前後のアプローチが完成しないとストラクチャ化できないので、柵を作る前にアプローチの坂を作っておきます。坂とはいっても22講で触れたように車両の通れる踏切はなるべく凸凹にならないようにし、場合によっては下の東飯能1号踏切のように坂なしとなることもあります。西武秩父までの全踏切を調べてみると、車両通行可の踏切では坂なし、車両通行禁止の踏切では結構な勾配の坂あり、とわかりましたので、製作もこの通りとします。道幅は2m、3m、4m、6m、8m(2車線・東飯能4号のみ)とし、道路が宙に浮くのは困るので運転していて見える側だけ築堤を設けました。道路の交差を考慮して築堤と道路の境界は緩やかな勾配とし、テクスチャもアスファルトと土と草が混ざったものに仕上げます。テクスチャは26講で作ったものに、境界部分にぼかしを加えるなどの手を加えました。 ↓築堤は当然ながら線路手前で終わらせなければならないので適当に処理し、築堤の先のコンクリ製の土留め(でいいのか?)は27講で作った側壁を流用。単体では下のようなファイルになります。実際にはこんなにも土留めが高くなることは稀なのですが、曲線区間への設置も考えると難しいです。さて、アプローチができたので柵に移りましょう。高さは下は線路に付けた築堤の上面、上は遮断桿が完全に下りても支障しない程度です。上のような感じです。別の画像から脚をやや長めにして下のテクスチャを作りました。アプローチと柵のファイルはslope1_**.csvです。(7)障害物検知装置主に光やループコイルを使っていますが、ループコイルは踏切内に埋設されているので、目で見て判るのは主に光センサーのものです。光センサ式は既に旧式のようで、製品案内にも見当たらず、現物合わせで大きさを設定しました。テクスチャの張り方が非常にイケナイやり方なので、あまり参考にしないで下さい。ただ全体がほぼ同色なら作例のようにしてもあまり目立たないこともあります。ファイルはcods.csvです。(8)踏切制御ユニット大きさの載った製品情報はほぼ皆無です。障害物検知ユニットは踏切制御ユニットとは別に設けてあるようです。信号機のユニットにも流用が可能です。扉は線路側には開かないようですが、そこは目をつぶって……ファイルはbox.csvです。(9)照明こちらも正式名称不明で製品情報もほぼ皆無です。西武秩父線では省略。そんなわけでリアルに10日ほどかかった製作も終わったので設置します。ファイルが細分割してあるので踏切周りの構文が乱雑になりますが、まあ仕方ない……作ってきたものが一式揃っている飯能3号踏切を例に設置してみます。With Structure,;関係分のみ.FreeObj(502) 2ch\cross\pole_B.csv.FreeObj(504) 2ch\cross\lamp_BR.csv.FreeObj(505) 2ch\cross\lamp_BL.csv.FreeObj(507) 2ch\cross\gate.csv.FreeObj(509) 2ch\cross\bar_3.csv.FreeObj(514) 2ch\cross\cross_r6.csv.FreeObj(525) 2ch\cross\slope1_6L.csv.FreeObj(526) 2ch\cross\slope1_6R.csv.FreeObj(540) 2ch\cross\ws_pole.csv.FreeObj(541) 2ch\cross\warning1.csv.FreeObj(542) 2ch\cross\bar_w.csv.FreeObj(545) 2ch\cross\sign.csv.FreeObj(546) 2ch\cross\bar_s.csv.FreeObj(547) 2ch\cross\box.csv.FreeObj(548) 2ch\cross\cods.csv44250,.Curve -205;8944530,.FreeObj 0;547;3.5;0;044533,.FreeObj 0;547;3.5;0;044535,.Signal 3;●$chr(13)$chr(10)4$chr(13)$chr(10)4$chr(13)$chr(10)5;3.5;-1;244538,.FreeObj 0;547;3.5;0;044541,.FreeObj 0;540;5.5;0;180 ,.FreeObj 0;541;6;4;0 ,.FreeObj 0;542;5.7;4;0 ,.FreeObj 0;545;6;3;0 ,.FreeObj 0;546;5.7;3;044543,.FreeObj 0;548;-1.6;0;19244544,.FreeObj 0;548;-1.6;0;180 ,.FreeObj 0;548;2;0;18044545,.FreeObj 0;514;0.24;0;-2.9 ,.FreeObj 0;525;0.24;0;-2.9 ,.FreeObj 0;526;0.24;0;-2.9 ,.FreeObj 0;502;3.5;0;-90 ,.FreeObj 0;504;3.5;0;-90 ,.FreeObj 0;509;-2.5;0;178 ,.FreeObj 0;507;-2.5;0;-2 ,.FreeObj 0;509;2.5;0;178 ,.FreeObj 0;507;2.5;0;17844552,.FreeObj 0;502;-3.5;0;90 ,.FreeObj 0;504;-3.5;0;90 ,.FreeObj 0;509;-2.5;0;4 ,.FreeObj 0;507;-2.5;0;4 ,.FreeObj 0;509;2.5;0;5 ,.FreeObj 0;507;2.5;0;18544555,.FreeObj 0;162;-1.58;0.5;0 ,.FreeObj 0;302;0.37;0;180 ,.FreeObj 0;203;0.47;0;5.57 ,.FreeObj 0;548;-1.6;0;0 ,.FreeObj 0;548;2;0;044556,.FreeObj 0;548;2;0;20この踏切、44250mにあるようにR205の曲線中にあります。また25m単位である44550mを跨いでもいます。そんなわけで44545mと44552mの遮断桿(509番)では角度が異なります。44545mの敷板(514番)は実際に線路上において微調整を繰り返しました。このX軸方向の移動量と回転角はアプローチ(525,526番)にも適用することで直線の道路とすることが可能です。なおR205の急曲線中では敷板の分割数を2以上にしたほうが自然なのですが、線路ストラクチャの分割数が5ですので、互いが勝手な位置で曲がってしまうとより見栄えの悪くなることが予想されるので、ちょっと見苦しいのですが直線用をそのまま使いました。当然ながら線路ストラクチャの分割数が10とかですと敷板の分割数も3とか4にした方がいいでしょう。なお、ここでは触れませんが、度々出てきた東飯能1号踏切の敷板はR200の曲線中で長さが18m程度とながいので、分割数3で作りました。あとは44543mと44556mの障検は踏切の対角線の障害物を検知しているので、互いが向き合うように角度を調整しました。長かったですが、この辺で終わりです。薄々感づいているかとは思いますが、円柱を一枚板で仕上げる原則が崩れたので、架線柱は作り直すはずです(取り上げませんが)。BVE4でプレイすると影の影響で見掛けが随分変わってしまうためです。次回は飯能駅でしょうか?ひと月程度(か、それ以上)先になると思われます。