レストランに厳しい景気 / ビストロで会食
定点観測(ミナミ)金曜日の夜。久しぶりにお客さんと食事です。そして、久しぶりに活気のある宗右衛門町でした。ところが、街の喧噪とは裏腹に、昨年 セルクル店長会のあと皆と会食したイタリアレストランが閉店していました。ミナミの、しかも一等地のレストランが閉店しても驚くことはなくなってきたのですが、こうやって、以前食事をした店が閉められるというのは何とも 寂しい気分です。さて、気分を取り直して、今夜は ビストロ・モーベギャルソン。何度も書いてきた ミナミを代表するビストロですが、それでも 空席が目立ちます。入り口のドア越しに店内を撮影したのですが、金曜日の夜にこの状況というのは初めてです。モーベギャルソンがこの状況なら、階下のイタリアンが廃業しても不思議ではないですね。さてさて、そんなことより、今夜も美味しくいただきましょう。もう、ほとんどのメニューを食べ尽くしたので、新しく加わった料理を選びました。 1,200円ブータンノワールのテリーヌ、りんごのピューレ風味。(メニューどうりに表記)ご存じの方も多いと思いますが、ブータンノワールとは一般に 豚の血を使ったソーセージのことを指します。(正式には、ブータン:豚、ノワール:黒 です。)つまりこれは 豚の血で作ったテリーヌということになりますね。リンゴの風味を付けて えぐ味を緩和させ、更に旨味を引き立てるのですが、この料理は、僕が今一番好きなフレンチレストランである東京・銀座のマノアール・ダスティンで 必ず供されるアミューズ グール(突き出し)の一品。これです。ただ、マノアール・ダスティンでは ティースプーン1杯だけ。しかも、テリーヌではなく 熱々が出されます。 マノアール・ダスティンブータンノワールの下に、リンゴのピュレが敷いてあります。話はそれましたが、同席のお客さんには、定番のパテを選びました。 1,200円ワインは、僕がボルドーが好きだということですぐにセラーから取り出してくれたのですが・・・、残念。水っぽくて、前回のワインとはかなり差がありました。 3,800円メインは 本日のおすすめ料理から、僕は エゾ鹿のトゥルヌード。(トゥルヌード:フィレ肉の中心部分で最も柔らかい部位) 2,300円同席者は 白金豚の塩漬けくんせいグリル。(メニューどうりに表記) 2,300円たっぷりと いただくと ワインが不足したので、追加で ハウスワインである ボルドーの赤を。 ジョンキエール 900円こちらは水っぽさもなく、味も充分に開いていて美味しくいただけました。これだけ食べて、飲んで、一人、6,500円。ワインを飲まない人なら、一人、3,800円で、税・サービス も含んでいます。ただ、今頃 気付いたのですが、サービスは もともと付けてらっしゃらないのかもしれません。最近は フランス人のギャルソンを見かけなくなり、代わりに 可愛い マドモアゼルが復帰しています。ごちそうさま。