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テーマ:映画から何かがはじまる(569)
カテゴリ:作品レビュー(日本映画)
NHKの番組で好きなものが2つある。
「『仁義なき戦い』をつくった男たち」 「さらばゴジラ・怪獣王と日本人がたどった半世紀」 前者は昨年初めに教育テレビで放映されたもの。 後者は昨年11月頃にBSで放映され、今年に入って総合でも 再放映されている。 「ゴジラ」と「仁義なき戦い」という日本映画を代表する シリーズが、どのように創られたのか、その作家たちの創作 への闘いと作品と時代との関わりを描いたものである。 ひとつの映画が生まれるには、その作家が生きてきた時代と その作品が製作された時代と密接に関係があるということが よく判る内容であり、映画ファンかどうかを超えて多くの人々 が楽しめた内容であったと思う。 何よりもこの番組の製作者たちが、対象の作品をこよなく 愛していることがよく伝わってくる。 「ゴジラ」と「仁義なき戦い」には共通したものがある。 それは監督の戦争体験である。「ゴジラ」の本多猪四郎は 実際に従軍した復員兵であり、「仁義なき戦い」の深作欣二 は少年で戦地には行っていないが、その悲惨さを体験している という違いがあるが、二人とも作品に反映したものは同じである。 二人とも同じような言葉を発していることに驚いた。 それは「戦争というものは一番弱い立場のものが被害になる」と いうことだ。本多はそれをゴジラに蹂躙される人々であり、 深作の場合はやくざ戦争の中で真っ先に殺されていく若者たちで ある。 この二つのシリーズは、戦後日本とはどういう時代であったのか ということを示してくれる。 「『仁義なき戦い』をつくった男たち」については、最近、同じ タイトルで本も出た。早速、購入した。内容としては関係者への インタビューで番組では時間の事情で省略された部分も掲載され ている。 実に面白い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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