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カテゴリ:作品レビュー(外国映画)
やっと見た。
考えてみたら、これは不幸な映画かも知れない。 ペ・ヨンジュンが主演というだけで、ある種の色眼鏡で 見られるようだ。また、そこでひとつのレッテルが貼られる。 ペ・ヨンジュンに対して持っているある種のイメージで、 この映画が評価され、「つまらなかった」などと言われるのは、 主演のペ・ヨンジュン、ソン・イェジンにしても、監督の ホ・ジノにしても決して本意ではなかろう。 結論から言うと、これは実に映画らしい映画だ。 セリフは必要最低限の自然なものだけで、セリフが状況や 感情を過度に説明するということはない。状況や感情はすべて 映像で表現される。 お互いの配偶者が不倫関係にあったことが判ったとき、 主人公二人が恋人関係になっていく過程などで、その演出が 発揮される。 また、物語の舞台は、決して観光スポットになるような 場所ではない。日常のありふれた場所がほとんど。 それでもドラマに見事にマッチしている。 主演二人では、特にソン・イェジンが、中年にさしかかった すこしたびれた女性を見事に演じて、とても実年齢が23歳 とは思えない。 また、この映画は映像で語ることにより伏線がはられている ようで、また省略が多く、観客の想像力を挑発しているようだ。 特にラスト、雪の中を車が走り、画面の外から声が聞こえる。 「私たち、どこへ行きましょか?」というセリフは、 あれは現実の声であろうか、それとも主人公のこうあって欲しい と願う願望のセリフであろうか? 私は、この映画はハッピーエンドであると思うが、この解釈は いくつもありそうだ。 それにしても、 韓国のスターたちを「微笑みの貴公子」とか「キラースマイル」 とかの固定したイメージで見るのはもうやめるべきではないかと 強く思う。この映画でペ・ヨンジュンは大変な演技派であること がよく判る。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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すみません。
4つもTBさせて頂きました。m(_)m 哲さんの考え、まったく同感です。 私にとっても素晴らしい作品でした。 「つまらない」という映画評が多いのが不思議でなりません。 ヨン様効果で多くの人たちがこの作品を見て、ホ・ジノ監督に興味を持ってくれたら……と思っています。 ホ・ジノ監督は小津安二郎監督を尊敬しているとどこかで言ってましたが、どこか通じるところがありますね。 (2005年10月22日 05時55分37秒)
大好きな「八月のクリスマス」のホ・ジノ監督作品ということで、とても観たいのですが、近くのシネコンではいつの間にか上映規模が縮小されてしまいました…
パンフレット売り場の「ヨン様グッズ」はものすごい数だったのですが。 設定から、ウォン・カーウァイの「花様年華」を連想しましたが、この映画ではどんな物語が繰り広げられているのか、映画館で浸りたいと思っています。 (2005年10月22日 23時21分49秒)
orita_yutakaさん
>すみません。 >4つもTBさせて頂きました。m(_)m ありがとうございます。 ホ・ジノ監督に興味を持ってくれる人が 多くなることを期待しますが、彼のタッチ には最近の観客にはなじめないのではと 危惧しております。 内容よりは、あの映像の文体になじめなかった のではないでしょうか? (2005年10月23日 00時18分58秒)
こちらでもグッズはすごく売れたようです。
映画には不評なお客もグッズは買うという現象。 この映画には「浸る」という言葉がぴったり です。 映画館でご覧になれることを祈っております。 (2005年10月23日 00時43分14秒) |
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