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テーマ:「陶器」でTALK♪(452)
カテゴリ:美術・芸術・展覧会
前回 みゆき通りのその先で
11月14日の話 2010年11月14日根津美術館にて 根津美術館は 「宙(そら)をうつすうつわ」、 南宋の青磁展最終日でした。 照明を落とした部屋に浮かぶ数々の青磁は、 龍泉窯・砧(きぬた)青磁とよばれる 最高のものです。 砧青磁とは 中国、南宋時代に龍泉窯で作られた 青磁のうちの淡い青の上手(じょうて) のものの青磁のことです。 上手物とは上等な美術工芸品のこと。 その反対語が下手物です。 連れの舞姫とユンコちゃんをほったらかして 見入るマム。 まるで宝石のようです。 青磁を観るのも楽しいのですが、入場者の 着物率の高さにうっとりのマム。 80才くらいとおぼしき白髪のご婦人の 小紋に塩瀬の帯姿のすばらしいこと。 立ちふるまいの上品なこと。 マムったら、ついてまわって、物真似ご猿 のように同じ陳列のケースをながめては、 ご婦人をこっそりながめ、ため息です。 こういうふうに年をとりたいんだ・・・。 と、かなわぬ夢をみながらの 観覧となりました。 笑 なんて美しい器でしょうか。 冴え冴えとした まさに宙(そら)。天空ですね。 ずっとずっと愛でていたかった。 舞姫が、つかつかとやってきてささやきます。 「ママ、もうついていけないよ~。 先に帰っちゃうからね」。 どうぞどうぞ、夢見るマムは、 かのご婦人についてまわって 「宙をうつすうつわ」ゆっくり 観覧するからねぇ。 この御婦人と言葉をかわすわけでもなかったの ですが、好みが一緒で、ついてまわらずとも 立ち止まる器が常に同じで、なんだかとても 嬉しくて、なんだかとっても豊かな気持に なるマムでした。 根津美術館編 完 *ちょっと六本木を歩いてみました *その先は根津美術館 *南宋の青磁 宙をうつすうつわ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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