最近、塩麹って流行ってますよね。


お肉や魚を漬け込んでおくと、塩麹の中の乳酸菌やら酵素やらのおかげで
肉質が柔らかく、かつ旨味も増して健康にも良い


すばらしい日本古来の調味料ですよね。早速私も買って試したんですが
漬け込み時間が足りなかったのか、期待値が大きすぎたのか、豚肉を
漬け込んで焼いてみたんですがイマイチその良さは実感できませんでした


味も、それだけだとちょっと好み的に難しいのでわが家では旨味調味料的な
役目を果たしてもらっています。




乳酸菌と聞くと、お腹の弱いクリスにあげたくなる私は塩麹をなんとか
クリスティナのお食事に入れ込みたいとネットでうろうろしていたら



どうやら先達はいるもので、しょっぱい麹ではなくて甘い麹をワンコご飯に
取り入れているらしんです




甘い麹とは、「甘酒」のことなんです。

調べてみると甘酒ってホントすごいんです！



さっそくレシピを探し出して、材料を取り揃えて、作ってみることに




私が用意した材料はこちら。



甘酒の材料 posted by (C)くりぽん

普通甘酒とは、精米（またはもち米）と米麹の２つで出来るんですが

よりミネラルなどの栄養価が高いものが作りたかったので


発芽玄米・雑穀（8種類）・玄米麹　を用意しました。




初挑戦なのであまり気張ると失敗しそうなのでこの程度で。




まずは

発芽玄米　１合
雑穀　　　20g

を通常の2.5倍の量の水で炊飯器で炊いておかゆをつくり・・・





お米と麹を混ぜ合わせたところ posted by (C)くりぽん

そして玄米麹200gにお水を少し含ませて置いておいたものを炊飯器に投入し
混ぜ合わせ、炊飯器のフタを開けたまま保温状態にしフキンなどをかぶせて
発酵させます。







発酵は50度～60度で posted by (C)くりぽん

このとき、おかゆの温度は60度以下になるまで下げてから混ぜ合わせます。


甘酒は、麹菌が作り出すアミラーゼという酵素が炭水化物をブドウ糖に分解して
くれるため甘くなります。
この炭水化物を糖へ変化させる過程に一番適している温度が50度～60度のようです。



こうした酵素は他に、よく知られるところでタンパク質分解酵素（プロテアーゼ）、
脂肪分解酵素（リパーゼ）など100以上の酵素が生み出され、それにより色々な
ものが分解されてより体に吸収されやすい形に変化します。

よく甘酒は「飲む点滴」といわれるそうですが、実際その組成を調べると、
ブドウ糖・アミノ酸・ビタミンと満遍なく含まれていて、吸収率も9割とびっくり
するくらい高いんだそうです



ワンコは炭水化物を分解する力があまり強くないとされていて、生食を推奨する
サイトを見ると穀類を使わないというのを良く見ます。

でもこれなら炭水化物が分解された状態で食べられるので良さそうじゃないですか？




発酵開始6時間後 posted by (C)くりぽん

こちらが発酵から6時間たった甘酒のようすです。

最初の頃に比べて水っぽくなってきています。スプーンに掬ってなめてみると
結構甘い




とりあえず、開始が夜だったためこのとき夜中の2時をすぎていて、このまま
保温を止めてふたをして朝まで放置でも良かったのですが、発酵が進みすぎると
今度は酢酸を作り出してすっぱくなるとあったので覚ましてタッパに入れて
冷蔵庫へ保管することにしました。







ミキサーした甘酒 posted by (C)くりぽん

人が飲むときは甘さの具合を見ながらお湯を足して飲むんですが、もろもろが
気になるのでミキサーしました。


まだ発酵が足りないのと、材料が雑穀と玄米と玄米麹とやたらと殻をかぶっている
ため後味がすこしエグ味がありました。




こちらは最近、健康に目覚めた姉が母と一緒に野菜ジュースを作ると
言っていたので甘味の足しにと渡してきました。




植物性乳酸菌が豊富で、繊維質も沢山含まれていて美容と健康にはピッタリです




・・・が、飲みやすさを考えたら今後実家用には普通に米麹と精米で作った
ほうが喜ばれるかも。





クリスティナにはこのままご飯に混ぜ混ぜして食べてもらいます



さて。今回作った甘酒。

玄米　180g 444.6kcal
雑穀　 20g　　　68.2kcal
麹　　200g　　572kcal　　　　の合計1084.8kcalあります。

出来上がり重量が832gだったので1gあたり約1.3kcal
ティースプーン1杯が約5gだったので約6.5kcalとなります。

これがカロリー的に多いのか少ないのか良くわかりませんね。


ちなみに、炭水化物もブドウ糖も栄養学的には同じ糖分として扱われるので
発酵前後でのカロリーはほぼ変わらないそうです。

栄養素的にはミネラルなんかはほぼ変わらずで、ビタミンB郡は増えています。
ビタミンB郡は水溶性ビタミンなので多く摂っても問題ないので、
メニューを考えるときには元の材料の栄養素で見ればほぼＯＫなんでしょうね。



わが家ではリン＆ビタミンB郡源としてビール酵母を使ってるので材料によっては
ビール酵母を使わなくても良くなるかもしれないな～。




それに





実は、甘酒は炭水化物が含まれているものなら何でも材料にできるんです。

もちろん素材によって美味しくなかったり、糖化が難しいものもあると思いますが
現在炭水化物源としてアマランサスと小豆を使っているので、こうした雑穀や豆類
で作ってそれをご飯にトッピングできるようになって、さらに今使っているサプリ
なんかも少なくできれば一番いいな～なんて考えています





甘酒作りから明けて日曜日。

お天気も悪くて、肌寒い一日となりました。





窓際は結構寒いっす posted by (C)くりぽん

小さく丸まりながらも窓際から決して動こうとしないティナに毛布を掛けてあげました。

これならずっとお外を見てられるね




肌寒いといっても日中はさすがにヒーターのド真ん前は長いこと居られないので






毛布かぶると眠くな～る～ posted by (C)くりぽん

ソファで毛布に包まるクリス

こうして過保護にするから余計に寒がりになるのかも^^;





そうそう。甘酒入りご飯ですが、いつもと変わらずパクパク食べてくれました