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2008年09月17日
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ライム・シリーズ第6弾

ハーレムの高校に通う少女が博物館で調べものをしている最中、一人の男に襲われそうになる。単純な事件と思い捜査を始めたライムとサックスだったが、その後も執拗に少女は狙われ、やがて米国憲法成立の根底を揺るがす140年前の陰謀に行き当たる。

『リンカーン・ライム』シリーズ



このミステリーがすごい! 2007年版  海外編 第六位
リンカーン・ライムシリーズ第六弾


表紙のタロット・カードに惹かれて読みました。ひさしぶりのディーヴァーです。
最高潮の出来よりは劣る、との書評もあるようですが、初めて挑戦した『ボーン・コレクター』よりはるかに読みやすくなっていました。事件や哲学的な記述が以前より薄まっているようですね。わたしなどには、こちらの方が取組みやすかったです。こんな調子なら、最新巻の『ウォッチ・メーカー』も肩が凝らずに読み通せそう。


事件は、黒人少女ジェニーヴァ・セトルが襲われたところから始まり、その後は少女の保護を中心に進みます。
何故、一高校生の少女が襲われるのか?
彼女が調べていた、解放奴隷だった140年前の先祖の事件が、本当に原因なのか途中から分からなくなります。
このチャールズ・シングルトンという人物は、南北戦争後に主人から農場を譲り受けますが、黒人へのリンチや暴動の世相に恐れをなし、農場所有をひた隠しにしていましたが、ある窃盗事件の疑いをかけられ必死に逃げます。
ジェニーヴァは当時の『黒人グラフ』という雑誌に掲載されていた、このチャールズの逃走事件の記事を、博物館のマイクロフィルムで読んでいました。
ジェニーヴァを襲った犯人は、彼女を取り逃がした時に、フィルムを持ち去ります。果たして、彼女の先祖の秘密が、事件の鍵なのか?
ということで、ライムの捜査チームが動き出します。
その後何度か、ジェーニーヴァの両親や家庭環境など絡みます。
ライムやジェニーヴァたちだけでなく、犯人ら側の行動などもうまく盛り込まれています。一体何人ジェニーヴァを狙っているのか、また、先祖のチャールズの秘密は一体なにで、彼は生き延びたのか。
犯人の人物像も興味深く、やがてライム班は、証拠やライムの推理でジリジリと犯人へと迫っていきます。今回の相手は、目くらましのために人を殺すことをなんとも思わない、証拠をコントロールすることにも長けているという難敵です。

ライムとサックスの関係は良好で、2人の息は以前通りぴったりです。
サックスの、現場での活躍は相変らず臨場感あふれてます。
仲間の警部ロン・セリットーは確か、いつものメンバーの一人だと思うのですが、今目の前で生きていた人物が、目の奥の光を失っていくのを目の当たりにして以来、突然警察官としての岐路に立たされる様子が、ドラマです。
新人ルーキーの警官が、あぶなっかしくチームに参加していたり。
いろいろ人物たちが、入れ替わり立ち代り登場し、それぞれに、いい感じですね。
ひとつの事件のはじまりから終わりまで、妙なひねりなどなく、しっかり描かれているので、堅実ですぐれたミステリを読めた満足感を感じられました。
ジェニーヴァの勝気さやハイスクール・ライフも、はなしに活気をもたらしていましたね。

ライムの四肢麻痺ですが、新たなトレーニングで、将来に希望の兆しが感じられるラストは、明るい気持ちにしてくれました。


「12番目のカード」というタイトルと表紙
タロットカードで、誕生から人生までを象徴するという大アルカナの12番目のカード”吊るされ人”。


■ リンカーン・ライム・シリーズ

『ボーン・コレクター』 (1997/1999邦訳):
『コフィン・ダンサー』 1998/2000邦訳)
『エンプティ・チェア 』(2000/2001邦訳)
『石の猿』 (2002/2003邦訳):
『魔術師』 (2003/2004邦訳):
『12番目のカード』 (2005/2006邦訳)
『ウォッチメイカー』(2006/2007邦訳)
The Broken Window (2008)


     







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最終更新日  2008年09月23日 20時39分25秒


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