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カテゴリ:政治
小沢民主党代表とシーファー駐日大使との会談は自民党幹事長時代に総裁候補3名を党本部に呼びつけて面談した状況を思い出させました。しかも会談を報道陣に公開した姿勢はシーファー駐日大使に屈辱を味合わせたことでしょう。
駐日大使は共和党の有力者であり、プロの外交官ではありませんから、この屈辱はリメンバー・パールハーバーに匹敵するかもしれません。国内問題を外交の場に持ち出すべきではありません。日米同盟にひびが入るかもしれません。 小沢代表は日米同盟は対等の関係であるべきだと主張していますが、駐日大使からの面談の要請を断わり、公開の場で行うのは礼を失しています。野党第一党党首が駐日大使から招待されたら大使館まで足を運ぶのが礼儀でしょう。 大使は機密情報も開示するというのですから、それを党内で検討してから回答するのが礼儀です。小沢党首はで中国で歓待されたことを自慢にしているようですが、田中元首相時代からの縁を大切にした中国の大人の対応です。 アメリカからの要請を無碍に断る姿勢は日米同盟を悪化させるだけです。対等な日米関係はギブアンドテイクでなければ構築できません。日本はアメリカから核の傘を提供してもらっているのですから、見返りを求められただけです。 アメリカの戦争、ブッシュの戦争と暗に大統領を名指しした姿勢は共和党に反日感情を抱かせるだけです。アフガニスタンには40カ国以上が部隊を派遣しているのですから、テロとの戦いを国際社会が一致して支持しています。 インド洋上での給油は純然とした後方支援ですから、戦闘に巻き込まれることはありません。国連軍なら良いですが、洋上支援はいけないという論理が理解できません。安保理の採決を巡る問題は国連軍でも解決できないからです。 小沢代表はテロ特措法を梃子にし、政局に持ち込もうとする意図なのでしょうが、国内問題を外交の場に持ち出すのは国際社会から理解されないでしょう。野党第一党がブッシュ政権に影響を与えれば、内政干渉とも思われかねません。 政権が交代するごとに外交、安全保障が猫の目のように変わる現状では二大政党制は無理でしょう。小沢代表の得意満面の顔を見ていたら、日本が再び連立政権時代に戻る危険性を感じました。日本の政治は危険水域に達しています。 前原、岡田代表時代の民主党ならば二大政党制に希望が持てましたが、小沢民主党には政権担当能力はありません。小沢代表の目には政局しか映らず、政策を忘れているようです。小沢代表に国家百年の計を求めても無駄なようです。 日本が戦争に向かった時代の日本には戦術はありましたが、戦略はありませんでした。満州に軍を止めるつもりでしたが、前線の司令官が暴走しました。戦線がなし崩してきに拡大していきましたが、対応は後手に回るだけでした。 大本営に大局的判断ができる参謀はいませんでした。目の前の戦況に対応するのが精一杯でした。本土防衛も敗戦の究極的な先送りでした。広島、長崎に原爆が落とされたのも敗戦に向かう戦略を構想できなかった軍人の責任です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007/08/11 08:37:01 PM
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