・ ・・山沿いは雪である。
現在の
赤いサンタクロースの衣装は、コカコーラ社が宣伝したもので、商業主義から生まれたものであるが、それが、今や全世界の共通のスタイルになっていることは周知の事実である。
フィンランドの北極圏上に
サンタビレッジというところがある。自家用車で真冬に連れて行ってもらったのであるが、マイナス30度では、どの車にも、何かバッテリーの線みたいなものを(何ていうのだろう)家から引っ張ってきていて、一発でエンジンがかかるような仕組みになっている。ロヴァニエミの街から8キロの郊外にある道は、車通りもほとんどなく、昼間だというのに、1日中夕暮れのようであり、陰鬱なイメージがある。
雪の中に閉ざされたサンタ村は突然現れ、子供を中心とした人々で割りと賑わっていた。
ここからはいよいよ、先住民族サーミ(昔のラップランド)人の本拠地である。サーミはスエーデンノルエーフィンランドロシアの北部に住み、狩猟や漁労、トナカイの飼育で、かつては移動生活をしていた。国土の明確化により、移動も制限されるようになり、サーミ人も労働者やサービス業に転化されていき、言語を話す人も半分程度ともいわれており、何となく、アイヌと共通するものがある。
早く、北方領土をアイヌに返還してもらいたいものである。
それにしても、首都ヘルシンキからすごく吹雪いているのに、北部ロヴァニエミ行きの飛行機は平気で飛んでいくんですよね。まあ、冬はずっと吹雪いているから欠航にしたら、毎日欠航になってしまいますけどね。
ところで、フィンランド語でクリスマスのことをヨウルという。各家庭ではクリスマス料理として保存のきく料理を食べる。厚切りのハムや、塩漬けのサーモン、ジンジャークッキー、おかゆのようなもの。そういったものを食べる、というより、飲む飲む飲む。酔い覚ましには少し外に出るだけで酔いは一気にクリアリィー。
おかげで1週間の滞在で、オーロラをみる時間もなかったよ。
私の北極圏での目的は2つ。オーロラを見ることと、サウナでぎりぎりまで我慢して、雪の中につっこみタクをとること。結局ひとつしか達成できませんでした。
川の水の温度が,大気の温度より随分高ければ水蒸気に。