目が覚めたら、二日酔いはなかったが、寝坊ではある。それより頭はバクハツ状態で、どうやって直したら良いのか哲学的アプローチしてみたが、順調に敗北した。取り合えず、50年代のポマードやろーになるしかない。何とか亜無亜危異からクールスになった。
トイモイ、30齢にして、駐車場代を毎月22,000円払う身分である。家賃に迫る勢いである。しかしそんなことで感慨深くなっている場合ではない。車を走らせる、否、車を転がす(の方がカックイイ)。
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(仕事は中略)
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観覧車を横目に、日の高いうちに早々に仕事を切り上げ、帰路となる。理由は、生き急いでいるからだというのが本音だが、建前は仕事が嫌いだからということにしている。
バックミラーで後方を渋く確認!よし、後部座席には誰も乗っていない!
フンデルトワッサーの煙突も見える。すぐ横のユニバーサルスタジオジャパンと間違えて行く人も多し。
空が青い、海がドス黒い、山が冬色、生きるっていいことだぜ。
中年ドライバーは、やがて時速160キロにもっていく爆走族の一味にもたまには変化する。
勿論、自称中年でも、他人には中年と呼ばせまい。「お兄ちゃん」と呼ばなければ、他人であれ、その子の頭を叩く。勿論、母親に見られないようにだ。
芦屋浜シーサイドタウンである。まさしく1970年代の未来都市ではある。
作られた経緯はこちらである。
W-Gさんの家が見えた。
我が家も見えた。見えたが、そのまま、通り過ぎ、そのままいっちまった。いいかい?
ところで、貴方は何処へ?