その時刻、私は例によって機上の人となっていた、のではなく、クレーム聞き役の人となっていたのであった。人当たりの無難なソフトなイメージの私は、しばし、クレームに借り出されるのであるが、しばし、人当たりのいいただのいい人なので、問題を解決せずに持ち帰ってくる。
私の場合、大富豪ゆえ、いろいろ海外出張とか国内出張とか忙しく、3代前に乗っていた
渦中の車の処分を逃げ回っていたのだが、(2年分の時間貸し駐車場代が払えないので、無視し続けていたのだが)、内容証明はくるし、弁護士の用意しているしと脅しやブラフしてくるので、とりあえず、遂に車を引き上げることを決意。今、引き取り業者と手続き中である。駐車場業者とは、金がないといい、毎月1万円づつ払って下さいということで手をうった。(向こうも業者なので、とりあえず口約束取り付けたら満足しているように見受けられた)。私自身も5年前に車を無料であげて、そのまま放置された恩を仇で返してくれた人を探しているのだが、もう、海の中の住民になっているのかもしれない。