小学校低学年の頃の行動範囲というのは、往々にして、せいぜい次の駅であったろうか。たまに、親の教育の一環として、どこどこみにいってごらん、とギリギリの金を渡されて、友達と、史跡や、映画を見に行ったりということはあった。
ビルマ寺に入った。そこに、小学校低学年らしき子供が二人、見学していた。周りの景観と違うド派手なタイビルマにあるピカピカ寺に、子供的感覚がピピーンと来たのではないだろうか。
しかし、寺の奥に、地下に下りることができるようになっており、しかも、真っ暗で、壁には「手すりを持って歩いていってください」と書かれていた。子供はびびった。そして、受付に戻り、受付のおばさんに、「ここはオバケ屋敷?」と尋ね、私は隣で聞いていて声を出さずに爆笑した。受付のおばちゃんは「オバケ屋敷違うよ、涅槃像があるのよ、坊や達ドコから来たの?」といい、子供達2人組は「ナカモズから来ました。」といって、オバケ屋敷じゃないんだ、といって、二人手をつないで地下の闇に消えていった。
その後、マニ車のように、仏像の前で、お経をくるくる回すのがあったのだが、子供らしく、自分が回っていたのを目撃し、またも、私は子供の浅知恵に、声を出さずに笑ったのであった。
子供達は、無理やり親に言われて、高野山に来たのであろうが、そりゃ、あんまり面白くなかったのであろう、帰りのバスでまた一緒になったのだが、疲れていたようであった。
ケーブルカーは当然、一番前をぶんどり、(私は一番後ろをぶんどり)乗り物はやはり子供らしく楽しそうにしていた。
普通電車に乗り、橋本に着くと、1時間に2本はる急行電車が出たばかりで、3分後の特急に乗るか、30分ホームでボーっとするか。選択を迫られてしまうのである。特急料金は500円である。
私は、大富豪が故、大人の見栄もあって、数秒考えたが、特急券を買った。関西においては、私鉄で特急料金を取られるということに関しては、かなりの抵抗があるんである。私のかつて利用していた阪急、阪神、京阪は特急に別料金を取られることはなかったから、特にそう思うのである。
特急に乗り、座席に座ると、例の子供達二人組が、ホームの地べたに座っていた。友達といるだけで楽しいのだろうな、と思いつつ、親にはちょうどのお金しか渡されていないと想像されて、結構、微笑ましかったのであった。
ワンパクでもいい、逞しく育って欲しいのマルダイハムなのであった。少年よ、妄想を抱け!である。
情けねいのは、最近のオヤジやババアである。まず、橋本駅で特急券を買おうとしたオヤジ、「これ、行きの特急券使えないの?」と真面目に駅員に質問。
その後、特急に乗ってきた別のオヤジであるが、大声で「禁煙車って喫煙か?」と大真面目で大声を出していた。
そして最後に、検札にきた女性車掌に、特急券を持っていないことがばれ(というか、私の席に座っていたババア)「何で、こんな短い間に、別料金なん!直ぐ来た電車に乗っただけやん!」と抗議していたババア。
少年たちよ、こんな大人にならないで下さい!
電飾入りのブッダも大活躍です。
今は亡きキンサンギンサンです。全く、カワイイだなんて老人を馬鹿にしたバカ騒ぎでした。
チャイティヨ・パゴダも紹介されてますた。
最後に今日の主役の2人の子供たちの登場です。
高野山
ケーブルカーで高野山へ
企業のお墓
どこかポンチな高野山
金剛峯寺
ビルマ寺
おまけ 宗教都市天理
おまけ 生駒宝山寺
おまけ 生駒宝山寺2