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テーマ:ミステリはお好き?(1445)
カテゴリ:読んだ本(ミステリ・海外)
その1(日記は→こちらから)の続きです。
青蛙 667年,都に近い漢源(ハンユアン)でのできごと。日本では,大化の改新(645)の主役中大兄皇子が天智天皇として即位するのが668年である。 隠棲する老詩人が殺され,身請けされた若い妻が疑われるが,「蛙」の「証言」によって無実が明かされるというもの。 挿画も含めてなかなかの秀作。 漢源での最初の事件は「中国湖水殺人事件」(→日記はこちらから)に書かれているが,馬栄(マーロン)がそのときに知り合った芸妓の「桃花」といまだにつきあっていること,ディー判事がそれをあまり好ましく思っていないことがわかって楽しい。 次の5,6話目の舞台は蒲陽(プーヤン)。隣県金華(チンファ)の知事羅(ラオ)も名前だけで出てくるが,彼は長編にも登場するなかなか愉快な人物である。 化粧塔 669年の正月,ディーが乞食の亡霊を見たことから事件の究明が始まり解決をみるのだが,最後に「亡霊」の正体も明かされることになる。 ディー判事は,自分の県に忍び込んで,梁(リャン)さんを身請けしようとした羅知事をからかうことを楽しみにしているようだ。 すりかえ 判事が不在中の事件。副官2人の処置がよく,最後にはディーが解決することになるが,意外な犯人でおもしろかった。 副官の馬栄(マーロン)がごろつきの胡(フー)を捕らえるとき,情報を提供した乞食同業組合をたばねる申八(ションパ)は,「中国梵鐘殺人事件」(日記は→こちらから)にも登場したお気に入りのキャラで,道観のにわを懐かしがっているのがほほえましかった。 7,8話は670年の「中国迷路殺人事件」(日記は→こちらから)と同様,西域の辺境蘭房(ランファン)でのできごと。日本では,672は壬申の乱の真っ最中で,673に天武帝が即位という時代。 西沙の柩 672年冬,となりの石城県に広(クワン)知事を訪ねたときの話。 戦時体制下の軍部と文官との確執なども描かれているが,ディー判事の知恵で軍の危機を救い,ついでに唐の危機をも救うという話。 小宝 ん,なかなかほほえましい話だった。 これは,蘭房在任がディー判事の思いよりも長引いた674年大晦日の話。 シリーズを読む順番や周辺知識については「ディー判事シリーズについて」を参考にしてください。 時代,場所,登場人物などをフリーページのディー判事メモに簡単にまとめてありますので,ごらんください。 ロバート・ファン・ヒューリックの他作品についての日記は,フリーページ 読了本(海外) (ロバート・ファン・ヒューリック)からごらんください。 楽天ブックス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/06/07 01:23:45 AM
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