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カテゴリ:災害
電柱倒壊、NTTも61本 88年以降、7人が重軽傷
東京電力、四国電力、九州電力で特定の時期に製造されたコンクリート製電柱が倒壊していた問題で、NTT東日本とNTT西日本でも同様の事故が88年以降、計61件起きていたことがわかった。このうち5件では、通行中の車やバイクが巻き込まれるなどして計7人が重軽傷を負っていた。両社は倒壊する可能性がある計約188万本の電柱の点検と交換をすでに終えているという。 折れたり倒れたりした電柱は、NTT東が32本、NTT西は29本。ほとんどは、大日コンクリート工業(名古屋)と日本コンクリート工業(東京)、ヨシモトポール(同)の3社が製造し、大半が70年代前半から80年代後半に作られていた。 NTT東は88年以降、東京、神奈川、千葉、群馬など9都道県で計32本の電柱が倒れた。00年8月に横浜市でバイクに乗っていた男性が、目の前に倒れてきた電柱に驚いて転倒し、手足に打撲を負った。このほか、88年以降、柱に登って作業中だった男性が両足と右手を骨折する重傷を負うなど作業員3人が負傷した。 NTT西は00~05年に計29本が倒壊。人身事故は1件で、00年6月に兵庫県宝塚市で、通行中の車のボンネットを折れた電柱が直撃し、会社員3人が頭や腕を打つなど軽いけがをした。 これまでにNTT東は86万本、NTT西は102万本を対象に総点検を実施し、倒壊の恐れのあるすべての電柱を交換したり補修したりしたという。 NTT西によると、電柱に入れる鉄筋は通常、細い「鋼線」と呼ばれる鉄筋が使われる。倒壊した電柱の大半は太い「鋼棒」と呼ばれる鉄筋が使われ、腐食しにくくするための加工はしていなかった。当時の日本工業規格(JIS)には適合していたという。 また、多くは角に立っていたり、並んだ電柱の端だったりしてバランスを崩しやすい立地条件だったという。経済産業省原子力安全・保安院の調べで、電力会社で倒壊した11本の電柱のうち7本は、点検で「異常なし」とされてから2年以内に倒壊しており、点検が不十分だった可能性がある。 (参考=朝日新聞12月9日) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年12月09日 11時19分07秒
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