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環境・平和・山・世相 コジローのあれこれ風信帖

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2010年12月10日
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カテゴリ:環境

 年末恒例の情景だ。清水寺で今日10日、2010年の世相を表す「今年の漢字」に「暑」が選ばれ、森清範貫主が大きな和紙に墨痕鮮やかに揮毫(きごう)した。

  「今年の漢字」は日本漢字能力検定協会が公募で選んでいる。報道によれば、今年は過去最高の28万5千票あまりの応募があったなかで、約1万5千票を集めた「暑」が断然トップだったそうだ。今年の夏のあの異常な暑さが、それほどまで応募者に強烈な印象を残したということだろう。森貫主は「地球の環境はこのままでいいのだろうか、とみなさんが思ったことだと思う」と話したという。

 その深刻な地球温暖化への対策をめぐり、メキシコのカンクンで開かれている国際会議=COP16は、週末を挟み12日あった会期を終えて間もなく閉会する。例によって現地入りしている環境NGOからホットなニュースが届くのだが(CASAはこちら ・ 気候ネットはこちら)、どんな結末になるかはまだ見えてこない。

 ただ、2013年以降の温暖化対策の枠組みについて、先進国と途上国との間の溝はなお深く、カンクンでの本格合意成立が困難な状況を前に、とりあえず京都議定書の延長で当面をしのぎ次に繋ごうとの空気が漂う中、「どんな状況であれ京都議定書の単純延長は認めない」「仮にそうなったとしても日本は決して削減目標を持たない」と一度ならず断言した日本の姿勢が、会議の最大の妨害者としてクローズアップされ、孤立をきわめているとのNGOの報告は非常に気になる。

 一方、日本の大新聞それにNHKの解説者あたりは、カナダやオーストラリアが日本の発言に理解を示したとか、当然の主張であり支持も多いとか伝えており、そんなことがあるのだろうか・・・と思っていたら、このようなニュースが飛び込んできた。環境NGOが協力し合って、世界140カ国で読まれているイギリスの国際高級経済紙フィナンシャルタイムズに、日本の姿勢を強烈に批判するパロディ広告を載せたというのだ。まずはそれをご覧頂きたい→意見広告(このサイトからダウンロードしてください)

 広告は、日本で最長のロングランを記録した宮崎駿監督作のアニメ映画『千と千尋の神隠し』の絵を使い、ホラー映画『京都議定書投げだし・菅と千尋の物語』とパロディにしている。広告中の英文の邦訳は次の青文字の通りだ。

 新作邦画公開!
 ホラー映画「京都議定書投げ出し」
 -地球温暖化防止の国際協定が流される:カンと千尋の物語-

 日本の菅直人総理大臣は、日本が京都議定書の次期約束期間を拒否しても、地球温暖化防止の国際合意ができるという幻想の世界に生きています。メキシコで開催されている国連会議が泥沼の様相を呈している中、世界は菅首相をその夢想から叩き起こさなければなりません。もし管首相が京都議定書を投げ出せば、地球温暖化の新たな国際的合意そのものが夢と終わってしまいます。

 AVAAZ.ORG <http://avaaz.org/>とTCKTCKTCK.ORG <http://tcktcktck.org/>は、地球に生きるすべての人々とともに、みんながバランスを取ろうとしているこの交渉において、菅直人首相と日本政府が京都議定書の下での削減を約束し、カンクン合意が夢となって終わらないように強く求めます。

 広告を掲載したNGOのメンバーは「この行動は、日本政府が1997年に、日本の古都で合意した京都議定書の第2約束期間に削減目標を書きこむことを拒否したことに対して取られた」と説明、「来年、南アフリカのダーバンで法的拘束力のある国際合意に達するために、カンクンで決定すべき合意のパッケージを話し合うための交渉の時間は迫っている。にもかかわらず、日本の強硬な姿勢は交渉全体の進展を阻んでいる」と話している。これはカンクン全体の空気で、EUや途上国は共通して日本を厳しく批判している。つまり、日本のマスコミ報道はやはり真実を伝えていない。

 そう、世界はもう、実に長らく成果のない小田原評定を続け、どの国もいいかげんこの膠着状態に飽き飽きしているのだ。もしカンクンで何の成果も得られず、その結果、ダーバンでも合意することが出来なければ、この毎年末に世界の閣僚が話し合っている交渉の舞台装置自体が存在意義を問われ崩壊しかねない。そうなれば、温暖化の未来は野放しだ。

 事態はもうそこまで切羽詰まっている。いまのままでは、日本が疲弊しきった国際交渉にとどめの一撃を加えたことになってしまうかもしれない。あろうことか、キョートキラーの汚名にまみれて・・・

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最終更新日  2010年12月11日 09時26分31秒
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