テーマ:メンズの靴(38)
カテゴリ:靴
今ではすっかり貴重な素材として扱われるコードバン。
昔は丈夫な靴という事で、もう少し普及していたのではないかと思います。 誰が書いたものか覚えていませんが、昔のアメリカ小説にでてきましたし、 僕の大好きなSキングの小説にも登場していました。 なので、僕が思うコードバンの靴というのは、 タフで野暮ったくて、ある意味ドタ靴っぽい感じです。 なので、ビギンが猛プッシュしているオールデンなんかは、 そのイメージに近いのですが、あの煽り方は気に入りません。 そうそう、ヒロカワ製靴も、通常のラインナップにはないんですけど、 今回、日本橋三越のジャパンクリエーションウィーク用にコードバンの靴を出しています。 先週、この催事を見にいきました。 全館あげてのこの催しは、いろいな匠の技が見れて面白かったです。 ヒロカワ製靴のコードバン靴も見てきました。 スラッとしたストレートチップで、色気もあり良いのではないでしょうかね。 ただ、値段がちょっと高すぎかな?三越の取り分が含まれているから 仕方がないんですけど。 で、昨日は、いきなり冬に逆戻りしてしまった事もあり、 部屋に引き篭もっていました。 夜に靴の手入れをしました。昨日はコードバン靴の手入れでした。 これは、一昨年までリーガルが契約していたジョンストン&マーフィーの靴です。 コードバンを使ったまさにアメトラという雰囲気の1足ですね。 張り出したコバ、ストームウェルト、ポッテリとしたフォルム、 僕が思うコードバン靴にぴったりの雰囲気です。 スーツではなく、紺ブレに合わせたいですね。 手入れの方法は、カーフ等と異なります。 いろいろな方法があるようですが、僕のやり方はシンプルです。 リムーバーで全体を拭きあげた後、最初の写真にも写っていた コロニルのゴールドプレミアムをちょっとつけて磨くだけです。 靴墨は塗ったり塗らなかったりで、最近は塗らない事が多いですね。 ゴシゴシと力を入れて擦らず、撫でるように磨くように 注意しています。 ご存知の方も多いでしょうが、コードバンは通常の革と違い 銀面が存在しません。なので、力を入れて磨くと逆効果になってしまいます。 撫で付けて、クリームをふき取る感じですかね。 元々輝きがある素材なので、それだけでも上の写真ぐらい光ってくれます。 コードバンがどのような革なのか、 詳しいことは、このビデオを見てみてください。 アメリカのホーウィン社にて、コードバンの製造工程が見られます。 そんなホーウィン社といえば、最初にもあげたオールデンですね。 左がリムーバー後、右がコロニルをつけた後です。 わかり難いかもしれませんが、ずいぶんと違っています。 クリームを塗ることで、ボケていた輝きがすっきりとします。 両方とも塗った後です。 ちょっと甲のところのツヤがないですね。 今気付きました。後で靴墨で磨く事にします。 現物を見た時には気にならなかったんですけどね。 これはオールデンの990です。大定番の一足ですね。 手入れが終わるまで1足10分掛かりません。 ケアが簡単なのがコードバンの特徴かと思っています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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