中国奥地の妙薬「冬虫夏草」
中国に馬コーチという人が率いる陸上チームがあり、そこの女子選手が世界記録を次々と出したことがあります。その秘密が「冬虫夏草」なるものを使ったスタミナ食にあったということが、わかって「冬虫夏草」が一躍世界中に知られることになったそうです。 今ではよく知られている「冬虫夏草」は、漢方薬のひとつですが、当時日本人にとっては未知のものでした。蛾の幼虫に寄生して生えるキノコが正体と聞き、後ずさり人も多かったという逸話も残っているそうです。 しかし、この冬虫夏草から抽出した免疫抑制剤がかなり有効なみのであるらしいという実験結果によって、最先端の医学分野で注目されるようになったこともあり、最近では、漢方薬分野という範疇(はんちゅう)を越えて、広く知られるようになってきました。 冬虫夏草はコウモリガの幼虫から生えたキノコ(少し違うが)と考えていいと思います。コウモリガは土の中で生活していますが、9月ごろ、その幼虫に冬虫夏草菌の胞子が侵入して成長して(その結果コウモリガの幼虫は死ぬ)、土の中からキノコとして出てきたものなのです。考えてみると少々不気味ではありますが、自然の営み・摂理とは全てこういうものかも知れませんね。 このあたりの事情については、インターネットでいろいろの情報が掲載されています。たとえば、《虫草とは?》 には、冬虫夏草やコウモリガについて、詳しく説明されているようです。 日本冬虫夏草の研究 N.M.I.自然薬食微生物研究所より また、このコウモリガの冬虫夏草だけしか薬草としての効果は認められておらず、他の虫の幼虫のものは駄目らしいのです。 日本では冬虫夏草の利用の仕方としては煎じ汁、またはエキスなどの薬としての服用が知られています。 しかし、日本では、冬虫夏草そのものの入手がとても難しいのです。個人輸入の販売ルートもあるらしいが、その場合は、その場合は幸運にもという但し書きが付くほどらしい。 簡単に効能を享受しようと思ったら、国内の冬虫夏草の加工食品会社が販売している錠剤や粉末、栄養ドリンクタイプの濃縮エキス飲料を手に入れるしかないようです。当然の如く、どれも高価です。 次に、どのような利用の仕方をされているかというと、高血圧・高コレステロールに悩む人やガンの外科手術後に飲む人、肺機能の向上に寄与するらしくタバコの吸いすぎで、酷い咳や痰に苦しむ慢性気管支炎の人で、体のことなら「金にいとめはつけない」系の人などが利用するといいます。 中国では食材として用いられているそうです。たとえば、「冬虫夏草酒」です。白酒という中国酒に桂皮、ナツメ、クコの実とともに漬け込んだもの。薬膳料理では、「冬虫蝦仁湯」、エビのむき身と少量のショウガとともに煮込んだスープ。これらは強精、強壮に効果があるらしいのです。また、「神仙鴨」は鴨とタツノオトシゴとともに蒸したものだが、神経衰弱や肺疾患にいいとされています。 気をつけたいのがまがいものをつかまされること。他の昆虫から出てきたのは、あくまでももどき、効かないらしいのである。本物はただひとつだけ。「幼虫の部分が美しい黄褐色で長さ3~6ミリ、足が4対あるもので、草の部分は幼虫の頭部から約3ミリで茶褐色。草はほとんどの場合1本で、二股に分かれていることはない」 中国の青海省、西蔵(チベット)、甘粛省、四川省、雲南省などの3000メートル級の高山の草原地帯に生える。もともとはチベットで民間薬として使用されていたもので、中国では<体の気力は増大し、特に性欲は最大となり、子宝に恵まれ、容姿も美しくなる。五感も壮健なり、効能は計り知れない>とされ、ものすごい賛辞が贈られるが・・・・さてさて果たして効果の程はいかがなものであるか試してみますか。「ヘルシーハウス2007_6月号から」 冬虫夏草通販~無添加・国産の冬虫夏草知っておきたい冬虫夏草の基礎知識