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カテゴリ:時事・世相
昨日アップした記事の詳しい提言内容は、以下です。 ---------------------------------- <教育再生会議>「いじめ問題への緊急提言」を決定 [ 11月29日 11時31分 ]毎日新聞(1)学校は、子どもに対し、いじめは反社会的な行為として絶対許されないことであり、かつ、いじめを見て見ぬふりをする者も加害者であることを徹底して指導する。<学校に、いじめを訴えやすい場所や仕組みを設けるなどの工夫を><徹底的に調査を行い、いじめを絶対に許さない姿勢を学校全体に示す> ---------------------------------- 憤慨しています。 (2)の主体が「学校」となっています。学校では無理です。現場に押し付けないで下さい。別室指導したら絶対に「人権侵害」でいじめた側の保護者からかみるかれるケースが出てきます。処分決定のジャッジメントを誰がするのか、どういう場合にどういう処置をとるのか、ガイドラインさえもありません。 教育再生会議は「積極的な出席停止の発動」という文言を盛り込むことさえしり込みしておいて、「各学校で毅然とした指導、懲戒の基準を」などといわれても ケースバイケースでうまくいくわけがありません。 そして、(4)です。 「放置」は、いったい何を指すのでしょうか。本当にいじめには様々なケースがあり、中には少しいじめっ子を泳がしておいてから闘ったほうがよい場合もあります。中には本当に手がつけられないほどの学級崩壊・学校崩壊の中で進行するいじめもあります。校内暴力で教師はボロボロ、生命の危機さえ感じるような中学校だってあります。そんな中で起こっているいじめは? 「放置は厳罰」などと言ってしまうと、いじめられた側の保護者が「放置した、放置した、教師が責任取れ!」と、自分の責任を棚に上げて、学校を責めてくるケースが出てくることが目に浮かびます。今でさえそんな親が少なくないのに、そんな親を後押しするようなことをやすやすと言って欲しくないです。後ほど詳しく書きますが、基本的なコミュニケーションスキルをつけないままに子どもを大きくしておいて、いじめられたからといって学校だけに責任をなすりつけるような親がどれほど多いことでしょう。 ※※※ かといって、放置してもかまわないと言っているわけではありません。 本当にいじめの放置というか、悪化というか、大量発生というか、明らかに酷い教師は各校1人ぐらいはいます。いじめが表面化しなくても、強圧的な指導でやりこめていじめの根っこを育てて潜在させたまま次の学年に引き渡すような教師もいます。 私は今ままでにも何度も前年度までに放置されてきたいじめを背負わされてきました。どうして前の担任はこんな状態を作ってしまったのだろうと、やるせない思いがすることがよくあります。私は小学校教師ですが、中学校の教師などはもっとやるせない思いを抱くことが多いでしょう。 しかし、結局、「放置は厳罰」などというと、誰だって厳罰は嫌ですから、誰もいじめられっこを担任しなくなりますよ。前担任が発生させて放置して対応し切れなかったいじめを引き受けるなんて、本当に馬鹿馬鹿しいです。それを現担任の放置だなんて言われたら!!冗談ではありません。異動人事、学年配当、クラス配当をどうやってくれるのですか?今まで損な役回りを渡されても、なんとか耐えてきましたが、頑張ろうと思う気持ちが本当に大きくくじけ始めてきました。 こんな件ひとつとっても、教育再生会議には現場の事情を汲み取ろうとする感覚が大きく欠如しています。陰山さん、ヤンキー先生、現場の意見を反映させてください! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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