9673316 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

幻泉館日録@楽天

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Calendar

Profile

幻泉館 主人

幻泉館 主人

Freepage List

Archives

2024.05
2024.04
2024.03
2024.02
2024.01
2023.12
2023.11
2023.10
2023.09
2023.08

Comments

katori@ Re:The Philosophy of Modern Song(03/11) お元気ですか? いつも6月になるとwish…
sonohanasakumade@ Re:訪問診療(04/2) クロ現で 沢木耕太郎さんのインタビュー…
chappi-chappi@ Re:ギターというモノ/ギタリストというヒト(12/26) おこんばんは。 新しいプロバイダーさん…
幻泉館 主人@ Re[1]:訪問診療(04/20) sonohanasakuadeさん、こんにちは♪ 母は…

Category

Favorite Blog

NHKアニメ「烏は主を… New! まいか。さん

『宇宙はなぜ美しい… New! Mドングリさん

さくら、恋せば msk222さん

ジョニー・ティロッ… 穴沢ジョージさん

最近ハマってるお菓子 Preacherさん

久しぶりすぎる近況 Dr.悠々さん

でろれん日乗 でろりさん
夜間飛行へ・・・ 夜間飛行さん
remi's room remi10さん
デパ地下グルメ @キララさん

Recent Posts

2004.11.08
XML
カテゴリ:ボブ・ディラン



千本浜 2004年11月7日


【追記】No.3

久しぶりに午後10時ごろからテレビ朝日系列の番組を見る。
ゲストが石原都知事。

嫌だなあ。
なぜこの時期にこんな人物を呼ぶんだろう。
いったい何を言わせようというのか。

石原都知事が憲法前文を汚い言葉だと罵り、司会者古館伊知郎が同調する。
これを太鼓持ちと言う。
都知事をヨイショするために呼んだのか。
電波芸者というのは、これよりもう少しましなものかもしれない。

そうか、古館アナウンサーは石原都知事に期待しているのか。
どっしり国政の方でがんばれと。

おいおい、やめてくれよ。
飯がまずくなったじゃないか。


【追記】No.2

「私は『真ん中』行っている」と小泉首相。

おう、確かに、極右の「真ん中」行ってるぞ。


【追記】No.1

今朝の東京新聞一面トップは、陸上自衛隊の「中央即応連隊」構想。
宇都宮駐屯地に新設する連隊で、海外派遣やテロ対処の実働部隊となる。
指令部は朝霞駐屯地(東京都練馬区)。
新設部隊の他に第一空挺団(パラシュート部隊・船橋市)、対テロ専門部隊の特殊作戦群(船橋市)、第一ヘリコプター団(木更津市)、第一〇一化学防護隊(さいたま市)を指揮下に置く。
同時に国連平和維持活動(PKO)に派遣する隊員を教育する「国連平和教育活動センター」を駒門駐屯地(御殿場市)に新設する。

まことに勇ましい話である。
明らかに自衛のための軍隊ではない。
既に現行憲法をはるかに超えて暴走を始めている。

とりあえずこれに反対しているのは財務省。
来年度防衛費の政府原案交渉では四万人の削減を主張する。
主計局は一気に軍縮を狙っている。




名プロデューサー、ジョン・ハモンドはディランのどこに未来を見いだしたのか。
ジョンがディランに言ったことが書かれている。
ジョンはディランのことを流行の最先端にいる新奇な鬼才といったようなものではなくて、長く連なっている伝統の中にいる者だと感じたのだ。
ブルース、ジャズ、フォークと連なる伝統……もちろんこれは今の日本で「フォーク」と呼ばれているものとは違う。

ディランは50年代末から60年代冒頭のアメリカ音楽シーンが、かなりお眠い状況だったと書いている。
ポップスを流すラジオ番組は行き詰まっており、空虚な冗談でお茶を濁していた。

「It was years before The Beatles, The Who or The Rolling Stones would breathe new life and excitement into it.」
(それはビートルズやフーやローリングストーンズがポップス番組に新しい生命と興奮を吹き込むことになる、何年も前だったのだ。)

ここでディランがこの3つのグループを並べているのは興味深い。
つまり、ボブ・ディランはこの3つのグループの曲が流れるポップス番組はとても楽しかったと言ってるわけだから。

当時のディランが歌っていたのは「hard-lipped folk songs with fire and brimstone servings」だった。
公民権運動は終わっていなかった。
私の部屋に貼ってある「SEPT. 19 - 1960」のライブのポスターには、料金の一部が有色人種の団体に寄付されると書いてある。
自分の歌はポップス番組にはなじまないだろうし、歌を商業主義にゆだねたくもないと、ディランはジョンに言う。

ジョンは、そんなことはさして重要なことではないと言う。
ぶっきらぼうな物言いだが、目がきらきら輝いていたと、ディランはジョンを描写している。
不世出の敏腕プロデューサーは、人間的魅力にあふれていたようだ。

その直前に、ジョン・ハモンドはピート・シーガーをコロンビアに連れてきていた。
ピートはジョンが発掘したわけではない。
それ以前にウィーバーズで活躍していた。
しかし、マッカーシズム、つまり「赤狩り」でやられ、ブラックリストに載せられたのだ。
仕事がなくなった。
ピートは干されたわけだが、歌を捨てなかった。

今では好好爺といった印象のピートだが、彼は生涯を通じて気骨の人であります。
「花はどこへいった」という反戦歌は、この赤狩りの時代に作られました。
 →幻泉館日録 2003年10月6日花はどこへいった Where have all the flowers gone?

日本でヒットした「小さな手」も原詞はとても具体的な主張をはっきり述べた、戦闘的な歌でした。
これも赤狩りの時代に核軍縮の運動で歌っていたのです。
 →幻泉館日録 2003年9月29日 ピート・シーガー「わたしが一番きれいだったとき」

ジョン・ハモンドはピート・シーガーを救おうとしていたのだ。
ジョンは憤然として言う。

「ピートの祖先はメイフラワー号でやってきたんだ。バンカーヒルでも戦っているんだ。(バンカーヒルは独立戦争最初の本格的交戦があったとされているところ。)それなのに、あのくそったれどもはピートをブラックリストに載せるなんて。あいつらはタールを塗って鳥の羽くっつけてやらんといかん。」

ずいぶん物騒な話だ。
煮えたぎるタールを身体中に塗り付けて鳥の羽毛をまぶすというのは、KKKが黒人に行なったリンチを思い出す。
独立戦争に由来するというので、アメリカ独特の私刑。
辞書によっては鳥の羽を突き刺すと書いてあるのだが、刺してはいないようだ。
 →文学の中のアメリカ生活誌(40) Lynching(私刑)

まったく場違いなのだが、私はこのジョンの言葉で、『ジャイアンツ(Giant)』(1956年)でロック・ハドスンが演じた主人公を思い出した。
人種的偏見に満ちた主人公が老いてからその信条と反するように、人種差別の言葉を投げかけた者と大立ち回りを演じる。
ロック・ハドスンは喧嘩に負けるのだが、だからこそ英雄として屹立する。
ジェームズ・ディーンの最後の映画という印象が強いけれど、主人公はこの小さな英雄なのだ。

今のアメリカの危機は、『ジャイアンツ』の主人公のような健全な保守が見えなくなっているところにあるだろう。
ロック・ハドスンが演じたテキサスの大牧場主ビック・ベネディクトは現代に生きていたら共和党支持者だろうが、きっとブッシュのことは大嫌いだと思うよ。
もちろんジョン・ハモンドが共和党支持者だったということではありません。

ジョンから才能を生かすんだよという忠告された後、ディランはその場で契約書にサインする。
契約の中身なんぞろくに読んではいない。
どんな契約書であっても喜んでサインしただろうと、ディランは書いている。

これは40年以上前のできごとなのだ。
御大ボブ・ディランも若者だった。
最初のレコーディング契約のことを克明に覚えている。
それだけ緊張しており、そしてとても嬉しかったのだろう。

これでやっと本文4ページ分、p.6を読み終わりました。


Bob Dylan UNDERGROUND CAVERN










お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2004.11.13 19:21:05
コメント(8) | コメントを書く
[ボブ・ディラン] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.