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音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2016年06月20日
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カテゴリ:映画


355083_002.jpg 「グレートビューティ」や「追憶のローマ」で有名なパウロ・ソレンティーノ監督の最新作「グランドフィナーレ」を見る。
現代は「YOUTH」意訳すると若かりし頃とでもなろうか。
筋はどうということのないもの。
引退した指揮者フレッド、
がバカンスでスイスの保養地に滞在し、親友の映画監督ミックや昔有名だった女優などと交流する情景を描いている。
そこに、映画監督の息子と別れることになる指揮者の娘やミスユニバース、などが絡む。
特に大きな出来事は起こらず、彼らの会話が中心の映画だ。
ホテルのディナー・ショーでは音楽や奇術なども出てくるが、映画の一コマに過ぎない。
売りはこの監督特有の圧倒的な映像美だろう、
特に会話がなくても映像を見ているだけで、ため息が出てくるようだ。
この監督は黒の使い方がとてもうまく、映画に深みを与えている。
それから、突然何の脈絡もなく出てくるシーンがとても面白い。
前作ではキリンの場面が忘れられないシーンだった。
入浴シーンやプールのシーンが多いのは当然だが、そこに全裸の女性が堂々と出てくる。
中年女性とかだけではなく、ミスユニバースまで出てくる。
彼女の圧倒的な肉体美を見るだけで、この映画を観る価値はある。
まあ、普通なら卑猥に近いシーンだろうが、あまりにもあからさまなので、そういう感じは全くしない。
それどころかユーモアさえ感じる。
また、牛を放牧しているシーンが忘れ難い。
牛がのんびり草をはんでいるような、お決まりのシーンではない。
何頭もの牛のカウベルが、まるで合奏しているように鳴り響くのだ。
そこに牛の鳴き声も加わって、なかなかの聞き物だった。
これこそ牛(カウ)とベルの音楽そのものだ。
ホテルの宿泊客にも奇妙な人物がいる。
足が悪くて、でっぷりと太って、野球帽をかぶっているあごひげの人物。
最後の方で、テニスボールを蹴っているシーンが出て来て、あの人だなと分かる仕掛け。
最後に主人公のシンプルソング#3の演奏の場面が出てくる。
スミ・ジョーのソプラノの他に、ヴィクトリア・ムローヴァのオブリガート・ヴァイオリンが加わっている。
曲はどうということのないものだが、スミ・ジョーのクローズアップが半端ない。
口のところがクローズアップされるのだが、髭剃り後が見えるほど拡大されている。
幸い髭剃り後は見えなかったのだが、後から考えたら、いい年なので修正したのだろうと思う。
シワも見えないので、これも修正したのだろう。
老女優のジェーン・フォンダはシワだらけだったので、無修正だったと思う。
多分フォンダの意向だろうと思うが、観客は彼女の醜い姿を見たいと思っていないはずだ。
どうも、この方の意識は30年くらい前から変わっていないようだ。
これでゴールデン・グローブ賞の助演女優賞にノミネートされているという。
それ程の演技とはどうしても思えなかった。
キャストでは、主役のフレッドを演じるマイケル・ケインがさすがの演技。
フレッドの親友で映画監督ミックを演じるハーヴェイ・カイテルもいい。
女優では何と言ってもミス・ユニバース役のマダリーナ・ディアナ・ゲネアが多を圧していた。
もっとも彼女は一言もセリフを話さないのだが…
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Last updated  2016年06月20日 22時09分34秒
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