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Her's(ハーズ)奮闘記!

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2010年03月13日
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2月末の“家族全員不調”以降、平熱が37℃台(苦笑)という、桃松です。

ありがたいことに?生来、熱には強い方で、38.5℃までは概ね普通に動けるので
3月に入ってからは通常どおり仕事をしていますが
何となく、毎日帰宅後に熱を測っていると、平均【37.4℃】…
そのせいで、ちぃ姫が少々熱っぽくても、気付けません(困)

私の場合、さして支障を感じていないのが幸いですが
やはり、健康であるに越したことはありません。
家族も、それなりには元気に毎日を送っていますが、これだけ気候不順が続くと
治りかけたものがぶり返す、という一進一退の繰り返しで
それぞれが完全にスッキリ!とは、なかなかいきません。



何年か前…たぶん、この仕事を始めて少しの頃だったかと思いますが
ある人(注:患者さまではありません)と仕事の話をしていた時のことです。

私の仕事は、リンパ浮腫≒がんの術後の後遺症、のケア全般ですが
私にはがんの経験はありません。
その人は悪意があってか無意識かは判りませんが

『がんを経験したこともない人に、がん患者のケアなんか出来るの?』

と尋ねてきました。つまり、経験もないのに患者の気持ちが判るのか?という意味です。
私は瞬間、躊躇しましたが、しかしすぐに、こう返しました。

『だけど私が経験者で、今も完全に“元気”でなければ、体力的にもたないよ?』

彼女は一瞬詰まり『まぁ…それもそうだけど…』と、言葉を濁して
その話題はそれっきりになりました。


正直なところ、私にはがん患者の方の“本当の気持ち”は、判りません。

これまで、たくさんの患者さまと接してきて
・告知された時のこと
・術前・術後のこと
・化学療法とその副作用のこと
・放射線治療のこと
・術後の検診のこと
・転移・再発のこと
・予後のこと
・家族とのこと
・医師や医療関係者とのこと
・仕事のこと
・周囲とのこと
…もちろんリンパ浮腫のこともそうですが、あらゆる面で“知識”“情報”を得て
“理解”“共感”はある程度できるようになりましたが
全く同じ体験・気持ちは、残念ながら判りません。

しかし、もし私が経験者だったとしても、実際のところ、どうでしょうか。
がんの種類や状態、術式や治療法、環境や性格
ありとあらゆるものが、個々それぞれに違うのですから
やはり、100%の“同一化”など、できる筈がありません。

それよりも、もし私が経験者で、例えば今も治療中の身であれば
容態の急変で、仕事を休みがちになる可能性だってありますし
患者さまから逆に、体調を気遣って頂くようなことも考えられますし
ともすれば、自分に重ね合わせて
患者さまにストレスを与えるような言動をしてしまうことだって考えられます。

けれども、私が健康で、いつも明るく元気に対応させて頂いていることで
『ここへくると元気になる』と仰って下さる患者さまもたくさんいらっしゃいますし
健康だからこそ、遠慮なく私に弱音を吐いて
スッキリして帰られる患者さまも大勢いらっしゃいます。

“同じ経験を持っている”ことによって、さらに深く共感できたり、と
確かに良い面もあるとは思いますが
その経験にも大きな個人差がある以上、必ずしも解り合えるとは限りません。

しかし、“経験がない”ということは、実感としての先入観がないので
患者さまの訴えを『なるほど』と、偏見なく素直に受け止めることができます。
また、“健康”であることにより
リラックスして頂くべき患者さまに、余計なご負担(ご配慮)を頂く必要がなく
自分自身も、ケアに伴う身体的な疲労や
カウンセリング時に患者さまから受け取る“マイナスの波動のようなもの”に対して
耐性?が整っているので、最小限のダメージで済みます。
それに、私が元気に仕事をしている姿をご覧になることで
『私も頑張ろう!』と、勇気を得て下さることも、とても多いようです。

そう考えると、当初は、経験がないと患者さまの信頼は得られないものなのか?
といったような、漠然と感じていた不安はいつしかなくなり
私の仕事には、“健康維持”も重要なカテゴリーとして加えられるようになりました。


毎日毎日、普通に仕事をしていますが
時折、これだけ“患者さま”という立場の方がいらっしゃるのか、と
改めて認識することがあります。
人間ですから、たまには不調に陥ることもありますが
私の場合、“きわめて健康”と言って差し支えないと思いますので
それがどれほど素晴らしく、ありがたいことかを実感し
心からの感謝の気持ちでいっぱいになります。


【 健 康 】…大切にしなければいけませんね。









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最終更新日  2010年03月14日 19時15分54秒
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