映画・海外ドラマ・本　ひとこと言いた～い

元気すぎるおばあちゃんと腕白な少年が活躍するオランダ映画です。


ボクの熱気球
LEPEL
出演カリス・ファン・ハウテン


レポールはおばあちゃんと二人暮らしの小学生。暗算が得意で、数学の先生からは、今年の大会優勝の期待がかけられている。両親に会いたがっているレポールに、おばあちゃんは「いつか帰って来る」としか言わない。デパートで親切な店員マックス、一人で生きている少女プルーンと知り合ったレポールは、両親を探しに行こうとするが…。

　レポールのおばあちゃんが、服装から凄い。真っ赤っ赤のコートを着てデパートに来店し、更衣室に。後からシャツを運んだレポールがやって来ると、服からボタンを一つ残らず取ってしまう。そのボタンは自分の店で売るのだ。確かにボタン一つ一つにバラされてしまうと、元を辿るのは大変そうだが、監視カメラはオランダにはないのだろうか？

　また気の強さも筋金入り。教室に乗り込んで、レポールの学校の先生を、大会優勝をエサにレポール捜索に巻き込む。人気のなくなったデパートの外に車を止めて見張らせるのだから、この先生のプライベートはどこへ？そもそも、教室から先生が拉致されたら先生はどうなるの？子供向け映画だからなのか、ツッコミどころは満載だ。

　本映画では概ね女性陣が強いキャラで、男性陣は優しいか、弱い。マックスは今風オトメンキャラで、愛する上司にチョコケーキをプレゼント（うわ～）。彼の想い人である女性上司は、泥だらけのジープを駆って、アフリカのレースに出ることを夢見ている。彼女を演じているのが『ブラックブック』で女スパイを演じたカリス・ファン・ハウテン。母性には向いてないと言い切る姿がリアル。

　児童虐待、器物破損、建物侵入など、登場人物が犯した犯罪はいくつもあるが、それでも予定調和へとひたすら進むストーリーが、かえって潔い。


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