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March 28, 2012
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みなさん、こんにちは。

体調が悪く伏せっています。寝ているしかないので読書にいそしんでますが
ローズマリー・サトクリフという作家をご存じでしょうか。今度『第九軍団のワシ』という作品が映画化されます。彼女の遺作である『剣の歌』を紹介します。



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『剣の歌 ヴァイキングの物語―サトクリフ・オリジナル』 ローズマリ サトクリフ,Rosemary Sutcliff,山本 史郎 / 原書房
Sword Song

サトクリフ・オリジナル第6巻にしてサトクリフの遺作。山本史郎訳。
9世紀。ヴァイキングの時代が始まった時代。
ビャルニ・シグルドソンは半年前に故郷のノルウェーから兄を頼ってヴァイキングの入植地にやって来る。村の族長のお触れを忘れて、自分の飼っている雌犬を蹴ったキリスト教の修道士の老人を懲らしめようとした所、力余って殺してしまう。ビャルニは族長から剣を一本渡され「それを持ってどこにでも行くがいい、5年間は戻ってくるな」と言われる。

ここまでのくだりで思い付くのは旧約聖書の「カインとアベル」新約聖書の「放蕩息子の帰還」。
途中で飼い犬フギンがビャルニの代わりに罰を受ける場面では
C・S・ルイスの「ライオンと魔女」、ひいてはキリストの磔をも想起させます。キリスト教との関連を強く感じた。
前作「辺境のオオカミ」でも描かれた、「成長する若者」というテーマは、本書では最初と最後、同じようなシチュエーションに主人公を遭遇させ、その時にとった行動を通じて『成長』を感じさせる描かれ方になっている。
立場の違った者どうしの友情も彼女の著作に多く見られる。
「辺境のオオカミ」で皮肉な結果になった友情は、今回は保たれたまま別れるので安心。
途中ビャルニの雇い主が暗殺される。
彼の死の様子が事実に色づけされ、美しい詩で語られるシーンが出てくる。今に伝わる英雄達の詩は、このようにして伝えられたのか、と今まさに詩が作られていく様子を眼前で見ている
思いだった。
この暗殺には続きがあり、すわ部族どうしの争いか、という事態にまで緊迫するのだが、暗殺された男の母親により、争いは回避される。ある意味、赦すのだ。
赦しもまた、本書のテーマの一つである。おそらく、成長するということはより多くの事を許せるようになるということなのだろう。
テーマをいろいろ追求するも良し、若者の恋と冒険の物語として楽しむも良し。いろいろな読み方ができます。






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最終更新日  December 14, 2019 12:35:16 AM
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