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November 27, 2017
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みなさん、こんばんは。
大相撲は白鵬が優勝。あれだけ騒動があったのに結果を出すんですね。凄いです。

今日は昨日紹介した本の後篇です。これは読んでいて辛かったです。なぜ日本が原爆投下先に選ばれるか、という経緯が綴られていたからです。

ローズヴェルトとスターリン(下) 信頼構築から戦後国際秩序の形成へ
Roosevelt and Stalin:Portrait of a Partnaership
スーザン・バトラー
白水社

私達は隣の半島が怖くて仕方がない。なぜならば、たった一人を信じ、崇めたてまつり、彼の名の元にいくらでも死のうとする人々がいるからだ。しかしかつて私達も、アメリカに同じように思われていた。

 「万歳」と叫んで巨大な船に突っ込んでいく特攻隊の兵士だけでなく、民間人も、親は子を殺し断崖絶壁から嬉々として身を投げる。サイパン島でそんな日本人を見たアメリカ人は「本土決戦なんてとんでもない!」と怖れをなす。アメリカ人を何人死なせることになるのか。日本の本土決戦に比べれば、D-Day(ノルマンディ上陸)なんてピクニックだ。

 だからアメリカはソ連に声をかけた。終戦間際のソ連の宣戦布告は「後出しじゃんけんだ」「火事場泥棒」と悪評芬芬だが、これは全て今や同盟国としてやたらトップがニックネームで呼びたがるあの国も了承ずみのこと。ところが途中でソ連ばかりにおいしい所を取られるのが嫌になり、わざわざソ連の参戦をなきものにしてしまうために、そして自国の力を見せつけるために、我が国を今も苦しめる原子爆弾を投下した。但し、ローズヴェルトは最後まで原爆投下を逡巡していたようだ。決めたのは彼の死後大統領になったトルーマンだ。

「ソ連の誰にとっても二発目の原爆投下は驚くべき一撃だった。そのタイミングから二発目の原爆は、ソ連の参戦から一切の意義を奪うために、原爆投下で圧倒してソ連の軍事力を矮小化するために念入りに仕組まれたものとして、彼らの目に映ったのである―要するに、行動への警告として。赤軍は強力である、しかし、世界最強の兵器には敵わないのだと。」


 表紙絵は第二次大戦前半の写真だが、後半は恐ろしいほどローズヴェルトは痩せている。病のせいだ。第二次大戦の終末期は、例え為政者が途中で倒れても、遺志を継いで国を続けると言う事が、大国アメリカでさえもどれだけ難しいかを伝えている。

 ソ連とうまくやっていこうとしたローズヴェルトがやるまいとしたことをやり、やろうとした事をやらなかったトルーマンを通じて、世界で最も猜疑心の強いスターリンは、「兵器の優越性を放棄することを拒否し、ソ連への援助提供を拒否した米国」を見た。その後冷戦時代に突入したのは歴史の通り。

 ローズヴェルトは最初の就任演説でこう言った。
「われわれが恐れなければならないのは恐怖そのものである」

 恐れるなかれ、とは言わない。しかしその怖れは、本当に恐れるべきものなのか。誰かに、何かに、操られていないか。眼に見えない恐怖が増えて来た現代だからこそ、私達の周りを、もう一度見つめ直してみるべきだ。


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最終更新日  November 27, 2017 12:30:52 AM
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