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カテゴリ:その他
昨日の記事で、人口減少について書きましたが、では具体的にどのくらいの勢いで人口が減っていくのか、というと、もちろん推計にはかなりの幅があるのですが、おそらく一番権威のある(?)推計は、国立社会保障・人口問題研究所による推計でしょう。
それによると、(中位推計の場合) 2020年 1億2273万人 2030年 1億1522万人 2040年 1億0569万人 2050年 9515万人 となっています。1億人を割り込むのは、推計では2046年です。この推計は、出生率・死亡率ともに中位という推計値です。 ただし、この推計が発表されたのは2005年のことであり、その時点で2010年の人口推計値は1億2717万人でした。実際の2010年の人口は1億2738万人(10月時点)なので、当時の推計値よりほんの少しだけ人口が多くなっています。その理由はいろいろあるのでしょう。しかし、合計特殊出生率が当分下がり続けるとの推計に対して、実際には2005年当時の数字を底にして、少し上昇したことが最大の理由ではないかと思われます。推計では、2010年の合計特殊出生率(中位の推計)は1.22ですが、実際には1.37まで上昇しています。 しかし出生率の回復傾向が一過性のものなのか、今後も続くものなのかは、現時点では何とも言えません。それに、上昇したといっても2を大きく割り込む数字であることに違いはないので、前述の中位推計より若干遅いペーストは言え、今後も急激な人口減少は続くことになるでしょう。 2050年というと、私は(生きていれば)82歳になっています。そのとき、おそらく、高齢人口が4割を超えているでしょう。 でも、私は思うのです。それでも今から40年かかって9500万人です。人口が増えるときはあっという間なのに、減るのはやっぱりゆっくりなんですね。 もっと先の時代の人口推計は、こちらにありました。これも、やはり国立社会保障・人口問題研究所の推計です。 それによると、今から95年後(推計当時の100年後)の人口は4495万人だそうです。今から95年後・・・・・・私の子どもですら、もう生きていないでしょう。だから、この推計にどの程度の信頼性がおけるかは、かなり怪しいのですが、目安にはなります。 江戸時代の日本の人口はおおむね3000万人とされています。日本が自然状態の中で養える人口は、だいたいそのあたりが上限なのではないかと思われます。しかし、あと100年経っても、その数字まで戻ることはなさそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.12.28 00:42:11
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