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2016.08.23
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テーマ:ニュース(99460)
カテゴリ:その他
”貧困女子高生” 炎上の背景に報道側の配慮不足とネットの悪ノリ
私は数年前まではテレビ局で記者やディレクターとして「貧困」問題を主に報道していた。
だから私にとって、今回、NHKで起きた「貧困女子高生」騒動は他人事ではない。
「貧困」をテレビで伝えることの難しさや視聴者の反応の予測不能さは記者時代から感じていた。
貧困層の人たちに対して「つっこみどころ」を探し出して、本当は貧困とは言えないだろう?本当はズルいことしているのだろう?こんな人間は自業自得だ!という容赦ない見方で批判的に見る人々が急増している実感があった。

今回の”貧困女子高生”騒動の状況や背景は自らの経験を元にほぼ説明できると思う。
結論から述べると、責任を負うべきは不用意な報道をしてしまったNHKスタッフと、その不用意さに便乗して女子高生自身やその家族らを追い立てるように「ニュース」として伝える一部のネットメディアである。

こうした貧困状態の未成年をテレビで取り上げる際、取材者が気をつけるべきは取材に協力してくれた当人を傷つけないよう最大限に尽力することだ。
だが現在のネット時代、悪意を持ってこうした貧困の子どもの画像をネットに貼り付けて「さらしもの」にして快感を覚える不埒な人間もいることは残念だが事実だ。私自身もドキュメンタリー番組で取材した生活保護受給家庭の女子児童の画像をネット上に貼り付けられたことがある。
経験的に振り返ると、日本の視聴者は貧困な人々への視線が容赦ない。それが生活保護となると徹底的なアラ探しが行われる。生活保護を受けているシングルマザーがニュースで生活保護費削減で生活の苦しさを訴えていたのを見ると、「あの母親はこの前、回転寿司に行って皿を積み上げていた」などという苦情がテレビ局に寄せられる。「趣味は年に一度の国内旅行。それが保護費の減額でできなくなった」と発言すると、「生活保護をもらって旅行などとは贅沢だ」という批判が殺到する。
日本では、貧困層は趣味を持つことや私的な楽しみを持つことに対して一般住民のアレルギーが強い。
生活保護を受けている母子家庭の母親の後ろに映っていたテレビ画面が大型だった。本当はそれを売れば生活保護など受けずに済むはずだ・・・。生活保護関連でそんな電話を受けたことは1度や2度ではない。
だから今回、NHKが「うららさん」の取材にあたって、たとえば部屋を撮影する時に、背景に映り込んだものが視聴者にどう受け止められるかは、取材した取材班がもっとも用心深く考えなければならないことだった。
このニュースを取材したNHKの記者はたぶん「子どもの貧困」について深刻だと考えてそれなりの問題意識を持つ記者なのだと思う。しかし、実際の撮影や編集にあたっては配慮が欠けていた、という面があったことも残念ながら事実だと考える。

---

私は、問題となった番組を見てたいなかったので、騒動になってしばらくたってから、初めてそういう出来事について知りました。
なんとも悲しむべき状況と思います。

まず、少なくとも取材対象者である「うららさん」には、何の非もありません。
番組を見ていないので、細かい内容については知りませんけれど、家にあんなものがある、こんなものがある、などというのは、ことの本質とは関係のない話です。それらのものが1個何十万円もするものだというならともかく、せいぜい数千円単位のものでしょう。だいたい、「浪費」の最たるものは、酒、ギャンブル、オンナ(女性だったらホスト?)ですが、それらと比べて、女子高生の数千円の買い物など、たかが知れています。それを買わなければ進学費用が捻出できる、というものではありません。今の時代、大学や専門学校の学費は年間100万円以上かかるのですから。

引用記事の中に(この人に関しての話ではありませんが)「母子家庭の母親の後ろのテレビ画面が大型だった。それを売れば生活保護など受けずに済むはず」なんていう抗議が紹介されていますが、そういえば私の知人の福祉事務所関係者も、訪問に行ったら自分の家より大きなテレビがあって、ちょっと複雑な心境になったと言っていたことがありましたけど、今の時代、32インチのテレビだって5万円もしません。40インチでも10万円くらいでしょうか。それを売却して、いったいいくらになりますか?半値にすらなりません。一人の人間の1か月分の生活費にすら満たない程度です。それを10台持っているというなら別ですが、「売れば生活保護を受けずに済む」はずなどないのです。

※ ただし、この家が生活保護を受けているかどうかは知りませんけど、ざっと見たところ「生活保護を受けている」という「告発」はないようなので、おそらく受けていないのでしょう(児童扶養手当はもらっているでしょうが)。

ネット上では「NHKの捏造だ」と叫んでいる人たちがいて、果ては片山さつきという国会議員までそれに便乗しているようですが、どうやらシリアの難民キャンプにいる人くらいでないと、みんな「捏造だ」と騒ぎかねないような勢いです。いや、シリアの難民キャンプでさえ、それを揶揄した輩がいました。

この「うららさん」の家庭がどうかは知りませんが、「貧困」とは一般的にお金が少ない、収入が少ない状態と理解されますが、肉体的にも精神的にも健康で、知的能力、社会常識があって、人柄も悪くなく、ただお金がないだけの状態の「貧困」ならば、収入が増えれば解決します。
しかし、えてして貧困とは、ただ単にお金がないだけの状態ではないのです。というよりも、そのほかのさまざまな問題の結果としてお金がなくなる、ということが多いのです。その場合、収入が増えれば貧困が解決する、とは限りません。
たとえば、「金銭管理能力」というのは、人間が持つ社会的能力の中でも、相当高度な部類に属します。精神のバランスが崩れたり、高齢による認知症などで、真っ先に金銭管理能力を真っ先に失う、という例は相当多いのです。それが浪費に向かうこともあれば、逆に極端な倹約(札束を積み重ねたまま餓死とか)に向かうこともあります。よく言われる「ごみ屋敷」も、そういうものでしょう。
ごみ屋敷となると、近隣住民への物理的な被害が大きいので、強制的な手段も考えざるを得なくなってくるでしょうが、浪費、無駄遣いを倫理的な視点で「けしからん」と言うのは、「病気になるのがけしからん」というのと同じくらい理不尽なことです。

とはいえ、まさしく引用記事が指摘するように、こういうネット上のハイエナがウロウロしている現状が、事実としてあります。NHKの記者が、この女子高生を取り上げた問題意識は正しかったとはいえ、ネット上のハイエナたちの餌食にならないよう配慮したのか、という点には、残念ながら大きな疑問が残ることは否めないでしょう。





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最終更新日  2016.08.24 07:31:45
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