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2022.02.10
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テーマ:ニュース(99726)
カテゴリ:食の安全
商社マンが明かす世界食料争奪戦の現場 日本がこのままでは「第二の敗戦」も
「どこより高い金を出せば買えますよ、ただ買い負けているだけです」
食品専門商社のA氏に話を伺う。以前、彼がこの国の食料問題に対する危機感を訴えた『憂国の商社マンが明かす「日本、買い負け」の現実 肉も魚も油も豆も中国に流れる』は思わぬ反響を呼んだ。筆者もそこまでとは思っていなかったのだが、現実に食肉や魚介類に次々と値上げ、不足のニュースが続いている。ただ一人の話だが、その一人の肌感は現に日本の危機を象徴している。多くの他国と「戦う」企業戦士も同様だろう。
「それと船ですね。こちらは取り負け、日本に寄ってもらえない」
その食料を運ぶコンテナ船もコンテナそのものも不足している。食料争奪戦が「戦争」だとしたら、いまはまさに「戦時下」だ。
「値上げはさらに続くでしょう。いつ相場(食肉、穀物)が落ち着くかわからない」
個別の値上げを見れば、魚介類でいえばウニ、イクラ、タラバガニ、ズワイガニ、数の子など、いずれも最高値かそれに近い値上がりを記録している。大手鮮魚専門店のスタッフいわく「あるだけマシ」とのことで、値段は高くても手に入れば御の字だという。
「魚介は高くてよければ国内産でリカバリーできます。でも肉や穀物は厳しい」
日本の食料自給率(カロリーベース)は本当に低い。コロナ前の2018年の農水省データでアメリカ132%、フランス125%、ドイツ86%、イギリス65%、イタリア60%に対して日本は37%。1980年代までは50%以上を維持してきたのに30年間ずっと低水準、30年間変わらない日本の平均賃金と同じ様相だ。(以下略)

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記事の筆致には、いささかどうかと思うところもありますが、急激に経済拡大を遂げた中国が世界から食料を高価で買い付けるので、日本は「買い負け」している現実は否定しようがありません。
「必要なところに必要十分な金を払います。シンプルなんです。欲しいのですから、うるさいことを言わずに欲しがるだけの金を積めばいい」という国と、とにかく安く買いたたこうとする割に過度の品質管理を要求する国では、売る側にとってどちらが上客かは明らかです。

さて、やや旧聞に属するこの話を何故思い出したかというと、この記事を読んだからです。

「正真正銘の熊本産なのに」ハマグリ大量返品…アサリ産地偽装で思わぬ余波
大量の外国産輸入アサリの産地が「熊本県産」と偽装されていた問題で、旬を迎えた県産ハマグリの入札が中止になったり、大量の返品が出たりするなど思わぬ余波が出ている。地元漁協は「うちのハマグリは正真正銘の熊本産」。この時期は例年1kg当たり2千円ほどの高値で取引されるといい、漁業者からは落胆の声が上がっている。
~アサリの偽装問題が表面化した1月下旬以降、県内外の7業者が「熊本産の商品が売れず、在庫を抱えている」などとして入札を辞退。今月6日には「店舗が取り扱ってくれない」と、3日前に出荷したハマグリ約1・9トンが返品され、漁場に戻すしかなかった。
県によると、偽装問題に関連した返品は初めて。アサリと同じ貝類のため、産地偽装が持ち上がった熊本県産を敬遠する消費者が多くなったことが原因とみられる。(以下略)

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産地偽装自体はとんでもない話であり、それに漁協が全く関与していなかったのかどうかは、いささか疑問の余地はあります。そのことも含めて、これが本当に「風評被害」なのか、単に「身から出た錆」なのかは議論の余地はありそうに思います。
ただ、このような行為が行われた背景には、このような事情があるようです

追跡取材3年 「“中国産”では売れない」 アサリ産地偽装の闇
日本国内のアサリの漁獲量は1980年代以降、減少の一途をたどっている。国内の水揚げが減った分は外国からの輸入で補われている。現在は国内に流通する活アサリの実に9割近くが中国・韓国からの輸入品だ。
山口県下関港。岸壁に並んだコンテナには・・・麻袋の中には中国から運ばれてきたアサリがびっしりと詰まっている。冬場はほぼ毎日、大量に陸揚げされる。
ところが。東京・築地。様々な産地の海産物が一堂に集まるこの場所で…
Q中国産とか輸入アサリって見たことある?
「ほぼない」(築地の業者)
「ゼロに等しい」(築地の業者)~
「偽装しないとアサリが売れない。普通にやってるのはバカらしいんです。結局」(以下略)

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つまり、国産のアサリなどもはや流通量の1割しかないのに、中国から輸入したアサリを「中国産」と表示すると売れない、というわけです。だから産地偽装というのは短絡的で非道なやり方ではありますが、国内産では全然需要を賄いきれないにもかかわらず、中国産と書いてあるだけでそっぽを向く消費者の動向が生み出した現象と言わざるを得ないでしょう。
かの国は昔のかの国ならず、わが国は昔のわが国ならず。中国は貧しい発展途上国ではなく、日本は世界有数の先進国ではなくなっています。その力は完全に逆転しているのに、消費者の意識は30年前40年前と変わらないのでは、今に破綻するでしょう。
そのうちに、中国は国内消費分のアサリの需要が伸びて、日本に輸出するより高く売れるから、日本に売るのはやめます、となってしまうかもしれません。そうなったら、アサリなど庶民の口には入らない高嶺の花になるでしょう。
中国産というだけでそっぽを向く消費者の選択は、そう遠くない将来、「現実を知らない身の程知らずの選択」と化す可能性が高のではないか、という気がします。





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最終更新日  2022.02.11 00:11:05
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