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2013.07.11
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カテゴリ:怪異談・奇談
一夢庵 怪しい話 第4シリーズ 第757話 「集団霊障」

 思春期の女性が奇妙な集団パニックに陥ることがあるのは比較的知られた話で、その原因をホルモン分泌バランスの乱れや、成長に関する個体差及びそれによって生じる精神的な強迫観念などに求める説もあるのですが、いわゆる”集団霊障”騒動が少なからず含まれていることは思ったよりも知られた話になるようです。

 霊能力の類と無縁の私的には、だいたいどの学校にも最低でも1人や2人はいる、”霊能力がある!”と自称する子達が何を観ているのか良く分かりませんが、知り得た範囲で”シャーマンの受難”の時期が小学生~大学生くらいだったという人が多いようなので、中高生の中にいわゆる心霊体験にガチで遭遇している人がいてもさほど驚きません。

 問題は、霊能力の(あるいは超能力の)類が伝染性ではないのか?という気がしてくる事例が多いことで、霊能者の側にいることでいつのまにやら自身の霊能力も開いてしまったとか、あちら側の受信能力が増強されたという話も比較的知られた話になります。

 怪しい話においても、いわゆる”脳波のシンクロ現象”に関しては何度か触れたことがありますが、私の場合はですが、整体の施術中にこれが生じると時間の経過というか計時の感覚が崩壊しがちで、5~10分の施術を1時間くらい経過したように感じていたり、逆に、5~10分程度しか施術していないつもりだったのが、時計を見ると1~2時間経過しているといった現象は日常的に生じています(困笑)。

 なぜに私の計時感覚の崩壊を脳波のシンクロ現象に含めているかというと、施術されている側も同時に一種の”意識がとんだ”状態になったり、計時感覚が同じように崩壊していることが珍しく無いからですが、後の予約がつかえていないときに常連さん相手に施術していて3~4時間を越えることがさほど珍しくない話だったりします ・・・ ”稼ぎ”という観点で考えるといかがなものかという現象ですが(笑)。

 興味深いのは、類似しているところのある現象として、(中略)を施術中に突然に大鼾をかきはじめる人が男女を問わず珍しく無く、その中に、意識が完全にとんでいるのではなく自分が(大)鼾をかきながら施術されていることを認識している、一種の明晰夢にも似た状態に陥っている常連さん達もいることです。

 脳波のシンクロ現象ということでは、武術における”気合い術”や”遠当ての術”、”不動金縛りの術”などなど、何メートルか離れた相手の脳を一瞬で、あるいは一瞬だけ、ホワイトアウトさせているかのような術が存在するのも確かな話ですし、そういった術を回避したり破ったりする返し技まで研究され開発されていることも確かな話だったりします。

 もっとも、催眠術などに見られるように、暗示を多用することで同様の現象を起こすことはさほど難しく無いようですし、集団催眠というジャンルがあることを考えると、集団ヒステリー状態とか集団霊障といった状態は、自己暗示系の集団催眠状態と考えた方が適切なのかもしれません(意外と真面目な話)。

 オカルト業界で有名な事例は、以前に集録しましたが、某高校の文化祭で新興宗教関係者がアドバイザーとして参加して、”コックリさん”の研究発表を行った際に、集団霊障状態が発生し、新興宗教関係者が対処しきれなかったこともあって、大量の救急車が学校に駆けつけ警察も介入した一大パニック騒動が知られています。

 この騒動には、パニック状態に陥った学生のアフターケアに関する数年に及んだ(あるいは現在進行形の)後日談があり、そもそも、コックリさんなどウイジャー盤系に関して”素人はかかわるな”とか”興味本位でかかわってはいけない”と警告する霊能者や宗教関係者、占術家などがこれほど多いのにも関わらず、公の場で晒して暴走させてしまったあたりに人の業の深さと、技術と知識、経験の未熟さを感じないでもありません。

 ちなみに、こうした現象は一度限りのレアケースという話でもなく、これを書いているのも、2013/06/19:AM11:45頃に、兵庫県上郡町大持の県立上郡高校で、1年の女子生徒が休み時間中にパニック状態に陥り、”気持ち悪い”と体調不良を訴えて過呼吸状態に陥ると、その様子を見ていた別の生徒らにも伝染したかのように正午過ぎにかけて、次々と過呼吸状態などに陥り、最終的に1年生17人と3年生1人の女子生徒だけ計18人が市内2カ所の病院に搬送される大騒動になったためですが、幸いなことに命に別条はなかったようです ・・・ この手の話の場合、奇妙な後遺症が出ても出なくてもさほど驚きませんが。

 兵庫県警相生署によると、最初に体調不良を訴えた女子生徒は、生徒の間で”霊感が強い”ことで知られていた子のようで、原因らしき事象は公表されていないものの、彼女が泣きわめいてパニック状態になり、過呼吸状態に陥った後、同様の状況がパニック的に連鎖していったようです。

 学校側のアナウンスによれば、校内のパニック状態は状況発生から1時間を越える長さで連鎖しながら続いたようで、該当する生徒達をとりあえず保健室に運んで様子を見たようですが、運び込まれた子の中から痙攣を起こしたり、症状が悪化する生徒も出始め、感染拡大が収束する目処も立たなかったためか、午後1時半過ぎに119番して外部の救援を依頼したようです。

 ある意味で、常識的な判断だったと思いますが、私に言わせれば、7人を越えて同じようなパニック症状に陥る子が連鎖的に発生した段階で、”普通では無い”と考えるべき事例だったとも思いますし、トリガーとなった子が”霊感が強い”と仲間内で知られていたと意図的に誘導しているものの、何がトリガーを引いたのか?が謎で、コックリさん(或いは亜種のキューピッドさんなど)やダウジングの類が原因だったとすれば、まだ対処が楽な事例かなと思わないでもありません。

 基本的に、普通に生きている人をおかしくするのは生きている人が原因になっていることが多く、狐や狸、狗、狢、鼬といった”化かす”動物やら、死霊の類が関わっている事例は圧倒的に少なく、後は、”土地(場所)の因縁”が関わていることもあるようですが、これまた希なケースと書いていいようですし、該当する地域では古くから知られていることが多いだけに対処法も確立されていることが多いようです。

 まあ、基本的に、人以外が原因になっている場合は、”最初から関わらないこと”がベターな対応方法だと私は思いますが、人外の力や魔術的な法則に興味を持つのも思春期の少年少女、特に少女には珍しくない傾向で、古来、巫女に嫁入り前の娘が多く採用されていたあたりからも、適性がある素体が男性よりも女性に多いのかもしれません ・・・

・・・ 少なくとも、誰が教育したわけでもないのに、”今日のラッキーアイテム”とか”今週の運勢”の類を人生の羅針盤にする人は、昔から、男の子よりも女の子に多く、満月に向かって財布を振って金運アップを試みる呪法を大真面目でやらかすのも圧倒的に女性の方が多いことは指摘するまでもありますまい。

 少し視点を変えると、海外でも類似した騒動は結構頻発していて、2013/06にバングラデシュの首都・ダッカの郊外にあるストレート・スウェッターズ社の衣料品工場で800人以上の工場労働者が連鎖的に集身体に異常を訴え、その内の60名が入院するという騒動が起きています。

 当初の公式見解では、体調不良の原因は工場の水とされ、水道から水を飲んだ人々が次々と身体の不調を訴えて、病院に搬送されて手当を受けるほどに重体に陥った人も出たということだったのですが、騒動の数日後に行われた水質調査では水から異常を引き起こすような物質が検出されなかったようです。

 そうした調査結果を踏まえて、工場長のマムドゥール・ラーマンが出した最終見解は、”集団ヒステリー”で、工場経営者が水の異常を訴えて工場内にアナウンスして仕事を途中で停止したことがトリガーとなり、集団パニックを誘発した ・・・ というあたりで落ち着いたようです。

 ちなみに、バングラデシュにおいて衣料品は輸出の80%を占める一大産業でありながら、劣悪な労働環境が放置され続けていることが指摘されていて、2013/04には同じ衣料品メーカーの工場ビルが老朽で倒壊して、1129人が死亡する事件も起きていたこともパニックを助長したのかもしれませんし、6月の騒動で病院に搬送された60名のうち何らかの治療を受けたのは2名だけで、他は単なる(一過性の)精神的なパニックと診断されて帰宅しています。

 バングラデシュにおいて、この手の騒動は、特に夏場になると工場や学校で頻発する傾向があり、劣悪な環境に加えて、空腹や脱水症状もパニックを多発させる要因になっていると指摘する医療関係者も多く、バングラデシュ政府も医療対策を含めて対応を検討しているようです。

 心理的なストレスが、周辺環境や栄養状態の悪化などをトリガーとしてパニック症状を誘発しているのではないか?ということでは、アフガニスタン北部の学校で、”校内でガスの匂いがしている”という”噂”が流れたことで100名近い生徒がパニック症状を引き起こした事例も知られていて、WHOのレポートによると、アフガニスタンの学校では、”過去4年間で22校、1634件の集団ヒステリー(mass psychogenic illness)が発生”しているのですが、同時に”しかし関連した死亡事例は一件も報告されていない”そうなので、心理的な要因が集団パニックの発生にはトリガーになりやすいのかもしれません。

 日本でしばしば発生している心霊体験絡みの集団パニックにしても、日本だけの現象というわけではなく、本来、霊的な存在を含むそこにいるハズのない(親や教師といった権威者が)存在を否定しているモノ、薬物や毒物、野獣の襲撃や軍事攻撃を含む自らに抵抗する手段が無い事態などなど、何らかの潜在的な恐怖の対象が身近に迫ったときトリガーたりえるのかもしれません。

 そう考えると、集団霊障騒動の類は、精神的なストレスに対する自己防衛的な緊急パージのようなもので、そこでパニック状態に陥ったことでストレスを発散させた子よりも、その程度のことではパニック状態に陥らず、ストレスの緊急解放も生じなかった教職員や生徒達の方が深刻な問題を抱えている可能性もあるだけに、奥が深い話になります。

 それ故に、この手の騒動に”部外者はかかわっちゃなんねえだ”と(私は)考えています。

(2013/06/22)





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Last updated  2013.07.11 05:55:31
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