カテゴリ:EasyCAP
※実際のSM-USB 007のレポートについては、後日書いたEasyCAP 9つめ 謎めく変種のEasyCAP”SM-USB 007”をゲットしてテスト を参照
■ビデオキャプチャーEasyCAPの大偽物"SM-USB 007" EasyCAPは、私のブログでは何回も取り上げているPCのUSB端子に接続するビデオキャプチャ・アダプターである。昔のビデオテープを画像と音声とを取り込んでDVDに作り替えるためには便利なアイテムだ。ビデオのコピーガードを無視するというオマケ機能もある。また、MDデッキやカセットを接続して音声のみを取り込むことにも使える。 本家EasyCAPにはDC60とDC60+の2種類があり、現在EasyCAPを購入すると、本家のコピー商品になる。ところが、EasyCAPブランドを騙っているが、内部のチップ構成が全然別物で、コピー商品と言うより大偽物が存在する。これは認識されるドライバーが”SM-USB 007”となるもので見分けが付く。ただし見た目は同じなので購入時は見分けが難しい。詳細は以下。英語ではあるが、私の過去の記事へのリンクもある。 SM-USB 007 私のブログに質問があった。ヤフオクで、海外から発送している業者から購入したら、上記の”SM-USB 007”のEasyCAPで、これを使うとWindowsがブルースクリーンになることも多く、安定しない。どうすればいいのかと。 SM-USB 007タイプのEasyCAPは未知のものであり、入手しないと回答もできない。EasyCAPマニアの私にとっては前からほしいと思っていたものでもあった。先ほどの質問者に、ヤフオクの出品者を聞いて購入することにした。 そして、該当の出品者から即決価格999円で送料込みのものを落札(yahoo簡単決済を利用したので1000円を少々超えた)。香港からの発送で、到着には最大で2週間ほどかかるということだった。 ■8つ目のEasyCAPが到着 注文したのが7月10日、9日後の19日に商品が到着。私はeBayでよく香港の業者からも購入しているのが、比較的早い方かも。8つ目のEasyCAPとなった。 そして封筒は今までeBayで海外から何回も購入したものと同様、プチプチ封筒に入っていた。切手の合計は香港ドル15.1、つまり200円以下。中国や香港からは、いつもなんでこんなに安い送料なのか不思議に思う。 ■EasyCAPの梱包物 中身は、本体とCD-ROM、マニュアル、そして延長USBケーブル。いつもの海外からと同じ。パッケージはなしなのは、送料を安くし、我々も安く購入できるため。 ■今回のEasyCAPの内部は・・・ さて届いたものが、SM-USB 007と思われたのが、分解して夢はすぐに壊れた。 上部の2つのチップをみると、あられ・・・STK1160、そしてフリップス社のSA7113互換チップであるSC8113。 基板の裏を見ると、オーディオコーデックICが搭載されている。蟹さんマークのRealtec社のALC101。 うーん非常に残念だ。チップ構成はDC60タイプのEasyCAPそのものであり、SM-USB 007ではない。この出品者は同じ価格でも内部構成が異なるものを出品しているようだ。購入前に出品者に「SM-USB 007タイプか?」と質問したが、それが悪い方向になってしまったのかもしれない(大笑)。 最近ではDC60タイプのEasyCAPのコピー商品は、オーディオコーデックICを省略して音声取り込みの音質が非常に悪いものが多い。しかし、その点ある意味で省略していないしっかりしたDC60タイプのコピー商品であっただけに、別の意味では良いものが購入できた。 ■付属CD-ROMの面白い特徴。64ビット対応とはすばらしい 今回の付属CD-ROMは非常に特色があるし、ある意味ですばらしい。 シリアル番号はCD-ROMの封筒に書かれているのだが(上)、CD-ROMにもシリアル番号が書かれている(下)のは初めてのパターン。しかし、この2つのシリアル番号は違う(笑)。そしてDC60タイプの黄色CD-ROMは、本来2.1Cなのに3.1Cになっているのは、よくある偽装。 そして、Win 7-64と非常に気になる表記も右に見える。 CD-ROM内部をのぞいてみよう。内部に入っているドライバーはファイル名"Setup.exe"の実行ファイルが1つだけ(上)。Setup.exeを実行するが、インストール時にEasyCAPをUSB端子に接続していないと次(下)の警告が出てインストールできない。それでPCのUSB端子にEasyCAPを接続して実行し直すと、ドライバーがインストールされる。 インストールされたデバイスドライバーを、デバイスマネージャで確認すると、"STK1160"(映像用)と"USB Audio Interface"(音声用)の2つが確認できる。 実は今回ドライバーをインストールしたPCは、Windows 7の64ビット版。普通のDC60タイプは正式には64ビット版Windowsに対応していないので、WEB上で64ビット版ドライバーを捜してきてインストールする必要がある。これは最初から64ビット版ドライバーが含まれているということは非常に画期的ですばらしい。また、このドライバーは32ビット版Windowsにも対応している、64ビット・32ビット両用と思われる。 ■SM-USB 007は何処に 今回は本来の目的であったSM-USB 007タイプのEasyCAPは入手し損なったことは非常に悔しい。SM-USB 007を求めるためにWEB上で旅に出かけよう。 だが、日本でのオークションで999円の価格でオーディオコーデックチップ搭載DC60が入手できたことはある意味すごい。また、64ビット版ドライバーが入っているCD-ROMが付属していることは特筆すべきことだった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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