カテゴリ:Android
■Android端末で多く対応する「MHL」とは
Andoroid端末で多く使用されるmicroUSBコネクタは充電やPCや外部機器とのデータのやり取りをする。さらに映像も取り出してテレビなどに接続するようにしたものが「MHL」で、充電しながら使うことができる。現在多くのAndroid端末で採用されている。 テレビでMHLに対応したものがあるが、MHL対応HDMIアダプターを使いテレビのHDMIコネクタに接続して使う場合がほとんどであろう。 欠点としては、MHL対応HDMIアダプターに電源を供給する必要がある。ただし最近のテレビにはUSBコネクタがあるので、そこから電源供給する方法もある。最近ではそれを前提としたケーブルタイプのアダプターを使えば、HDMIケーブルも不要で取り回しも楽である。 私のブログでのMHLについての記事は以下。 ・記事1:galaxy S2 #19 品薄のHDMI変換ケーブル入手。大画面テレビで楽しむ ・記事2:品薄のGalaxy S2 HDMI変換アダプター 社外品が使用可で入手容易 ・記事3:Galaxy S3でHDMI出力させるには純正変換アダプターが必要 ■MHL対応HDMIアダプターには「5ピン」と「11ピン(新型サムスン用)」の2種類ある 一般的なMHL対応アダプターは多くの機種で使えるため1つ持っていると便利である。ところがGalaxy S3以降のサムスンの端末は、実質独自の規格になっているため専用のHDMIアダプターが必要である。 Galaxy S3は汎用のアダプターでは使えないし、一般的はAndroidではGalaxy S3用が使えない。 上から以下のMHL用HDMIアダプター ・Galaxy S3(以降)用「SC03」・・・記事3 ・Galaxy S2用「SC01」(MHL対応の機器に汎用として使える)・・・記事1 ・eBayから購入したMHL汎用・・・記事3 ・eBayから購入したMHL汎用ケーブルタイプ・・・記事2 「SC03(上)」と「SC01(下)」を並べてみる。Galaxy S3用はコネクタが長い。 一般的な5ピンmicroUSBコネクタは次のようなもの。 SC03のコネクタは、奥に一般的なUSBの端子5つがあり、わかりにくいが長くなったところ(下の部分)に6つの端子が見える。つまり11ピンのmicroUSBコネクタなのである。 海外のサイトに11ピンmicroUSBコネクタの金属部を取り外し、内部を見やすくした写真があった。これで11ピンということがよくわかる。このコネクタは、通常の5ピンコネクタも差すことができるし、長くなったところが差し込まれて11ピンコネクタとして機能するようになっている。 互換性があるのか知らないが、Xperiaの最新版も11ピンmicroUSBを使っているようである。 ■5ピンのMHL用HDMIアダプターは11ピンからの変換コネクタでGalaxy S3でも使える 最近のMHL用MIDIアダプターを見ていると、11ピンを5ピンに変換するアダプターが付属しているものがある。変換アダプターがあれば汎用のHDMIアダプターがGalaxy S3で使える。日本で11ピンから5ピンへの変換アダプター単品を探すが、安くても送料込398円と高い。 eBayで即決送料無料の条件、「mhl 5pin to 11pin」のキーワードで検索すると日本円で117円の表示、PayPal決済で注文すると手数料込みで122円だった。そしてわずか122円で国際小包(日本では郵便受けに届けられるだけだが)として中国広東省から発送されて10日程で自宅に届いた。 梱包材を取り除くと小さな変換アダプターが出てきた。 コネクタのプラグ側が確かに11ピンである。こちらはGalaxy S3に差し込む。 コネクタの受ける側。5ピンのmicroUSBのHDMIアダプターを差し込む。 そして、Galaxy S3と5ピンの汎用のMHL用HDMIアダプターとの間にこの変換アダプター接続。 さてテレビに映るか・・・ まったく問題なくスマートフォンと同じ画面がテレビに表示され、音声も出てきた。 11ピンのMHLは、変換アダプターにより5ピンに変換することが可能だった。 しかし、サムスンはあまり一般的ではない11ピンのmicroUSBコネクタを採用したのだろうか。それはeBayなどを見ていると、HDMI、SDカード、USBコネクタを備えたアダプターが販売されていることが理由になると思う。つまり11ピンと信号が多いため、HDMIでの出力をしながら、OTG(USBホスト)機能でUSB機器を同時に使うことが可能になるためなのだろう。 ■MHL用HDMIアダプターで、テレビのリモコンでAndroid機器を操作できる 5ピンのMHL用HDMIアダプターSC01、および11ピンのMHL用HDMIアダプターSC03だが、テレビのHDMIコネクターに接続すると「REGZA LINK」と表示される。ただし接続しても一旦テレビの電源を切って入れなおさないと「REGZA LINK」が出てこない。 「プレーヤー MHL」そして「HDMI連動」とも表示されている。これは2年半前からわかっていた。 最近見たMHLアダプターには「HDMI CEC」や「RCP」と明記してリンク機能対応を売りにしているものがあった。リンク機能は各社では名称がことなるが、Panasonic ビエラリンク、SHARP AQUOS ファミリンク、三菱 リアリンク、Sony ブラビアリンク、東芝レグザリンクなどに対応しているとあった。私が既に所有していたサムスンのMHLアダプターはテレビ表示されることからリンク機能に対応していることになる。 いったいどうすれば使えるのか・・・・ テレビのリモコンを用いればAndroid端末が操作できるのだ。矢印ボタンで使用するアプリを選択して決定ボタンでアプリが開ける。ブラウザを開けば、矢印ボタンでと決定ボタンの操作(文字入力は不可)が可能。そして動画再生ソフトでは、テレビのリモコンの再生、停止、早送り、戻る、次へなどで動画の操作が行える。開いたアプリは「戻る」ボタンで閉じることができる。Android端末がテレビからリモートコントロールできることは、離れて操作できるののでとても便利だ。使っていなかったのが間違いだったぐらいである。 SC01は、Galaxy S2はもちろん、昨年ドコモが発売した9975円で購入できると話題になった「dtab」でもテレビのリモコンで操作できた。また、先に紹介したGalaxy S3用5ピン変換アダプターを使えばSC01との組み合わせでもリモコン操作が可能だった。 SC03とGalaxy S3はもちろんリモコン操作できる。 しかし、MHL用HDMIアダプターのすべてがテレビのリモコン操作に対応しているとは限らないので注意。手持ちのものでは、サムスン製以外のものは未対応で、画像と音声をテレビに出力するだけの機能しかなかった。 安価なMHL用HDMIアダプターでも、各社の「リンク」に対応しているものがあるので、今後買うときは確認したほうがよいだろう。 ■MHL以外でAndroid端末でテレビに映し出す方法 Android搭載のスマートフォンやタブレットの画像や音声をテレビに映し出そうとするとき、方法としては4つある。今回はMHLについて述べたが、他の方法についても書いてみる。 ・HDMIコネクタ 機種によってはminiHDMIやMicroHDMIコネクタが付いているものがある。これらはケーブルを用意してテレビに接続するだけで映し出すことができる。 ・Miracast対応 無線LANで映像をテレビに映し出すもので、テレビが対応していない場合はアダプターをテレビのHDMIコネクタに接続する。最近のスマートフォンやタブレットではどんどん対応機種が増えている。 欠点としては、端末側で映像を圧縮するために画質が落ちること、そして遅延(遅れ)が生じるためゲームなどには向かない。 ・SlimPort対応 SlimPortは、MHLと同じようにmicroUSBから映像を取り出せるようにしたもので、SlimPort対応HDMIアダプターを介してテレビのHDMIコネクタに接続する。MHLと異なり電源供給する必要ないのがメリットとなる。ただし長時間使うためにSlimPort対応HDMIアダプターには、電源供給のコネクタ(microUSB)が付いていることが多い。GoogleのNexus 4、Nexus 5、Nexus 7(2013)などが対応しているが、Android端末では採用が少ない。 MHLのようにテレビとリンクして操作できるのかは知らない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.03.24 20:32:43
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