雑誌で立ち読みした小説で、単行本が出たので買ってみた。
あらすじを少し紹介。
時代は16世紀末、遣欧使節団とともにスペインへとやってきた才色兼備な少年・脇坂伊織は、宮殿の庭園で頬に傷がある元国王の騎士団員・ジェラルド=エステバンと出逢う。
ジェラルドと暮らす内に、伊織は彼に惹かれていくが、別れの時は刻々と近づき・・。
松岡なつき先生の「FLESH&BLOOD」シリーズに激ハマり中+激萌え中のわたしにとって、この作品は好きになりました。
舞踏会での伊織の女装姿も美しいし、ジェラルドと伊織の関係が進展していく様子もスムーズに描いてるし、満足でした。
伊織はジェラルドへの想いを封印して帰国しようと決めたのですが、なんとジェラルドが追いかけてプロポーズをしたシーンは萌えました。
あの時代ではスペインは1年半の長い航海以外、行き来することができなかったんだもんね・・スペインに残るってことは、日本に戻らず、家を捨てるってことだから、伊織が相当葛藤するのはわかるな・・。
4年前くらい前に、母と母方の祖母と伯母と4人でイタリア旅行をしました。
片道13時間のフライト以外は楽しかったんだけど、今みたいに飛行機で13時間も行けなかった時代があったんだよな。
伊織がジェラルドを選んで生涯を共にするシーンは感動的でした。
続編では伊織の恋敵が登場するんですが、そいつがお子様な奴でして・・精神年齢が小学生くらいだなと思いました。
昔は男子は15歳で成人の儀式を行ったくらいだから、伊織の方が大人ですね。
まぁその恋敵は伊織がエステバン伯爵家の花嫁の証でもある指輪を持っていることを知ってジェラルドのことを諦めたのでよかったですが。
伊織とジェラルドの結婚後の生活が見たいな・・と読み終わって思いました。